過去ログ - 市原仁奈「はじめてのおしょくじ」
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20: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 23:29:34.95 ID:1vmwn4+80
店の前で佇むうさぎの背中を思い出す。

小学生の女の子が、夜に初めて一人で定食屋に入るには、はたしてどれだけの勇気が求められるのだろう。

耐えきれない寂しさと未知への恐怖に板挟みになったうさぎ少女は、はたしてどれだけの時間を店の前で過ごしたのだろう。
以下略



21: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 23:57:41.72 ID:1vmwn4+80
「おい」

親父は一枚の紙を手渡してきた。

それはここ周辺の地図。
以下略



22:名無しNIPPER[sage]
2017/01/10(火) 23:58:35.74 ID:rKgrwYTt0
今日は終わりかな?乙。楽しみ。


23: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/10(火) 23:59:36.16 ID:1vmwn4+80
うさぎ少女を背負いながら、地図の家を目指して歩き続ける。

「ふわあ……ここは……?」

「起きたか。今、お嬢ちゃんの家に向かってるところだ」
以下略



24: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/11(水) 00:09:55.63 ID:IawHk9qv0
うさぎ少女の、仁奈の家についた。

ついたが。

「……」
以下略



25: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/11(水) 00:11:04.06 ID:IawHk9qv0
少女はおずおずと尋ねる。

「また、来てもいい、ですか?」

「ああ。親父もリピーターは喜ぶだろうよ」
以下略



26: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/11(水) 00:13:06.56 ID:IawHk9qv0
「うーむ、それは」

「ごめんなさい……だめ、ですよね……」

「いや、大丈夫だ。また食べような」
以下略



27: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/11(水) 00:15:37.66 ID:IawHk9qv0
「おにーさん!おにーさん!起きてくだせー!」

ゆさゆさと、体を誰かに揺さぶられている。

ああ、これは仁奈だな。
以下略



28: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/11(水) 00:20:07.70 ID:IawHk9qv0
何度一緒に歩いたかわからない仁奈の家への道を、今夜も歩く。

元気な歌を歌いながら隣を歩く仁奈からは、もう一年前のおどおどとした雰囲気はない。

出会った日から、仁奈は両親が仕事で忙しい時は基本的にウチで夕食を食べている。
以下略



29: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/11(水) 00:21:56.85 ID:IawHk9qv0
いや、正確にはアイドル的存在だった、だろう。

なにせ仁奈の人気はその程度では収まらなかったのだから。

「おにーさん、明日は事務所のおねーさんたちとご飯食べる約束したから、夕ご飯はいらねーでごぜーます」
以下略



30: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/01/11(水) 00:23:06.38 ID:IawHk9qv0
事務所には同年代の友達がいっぱいいること。

優しいお姉さんたちもいること。

プロデューサーはパパみたいだということ。
以下略



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