15: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/01/11(水) 23:23:41.08 ID:rRiEBhHTO
「…んー…?」
その中に入っていたのは、一言で表すならば。
「…え?おもちゃ?」
折りたたみ式の携帯電話に、妙なベルト。
色は、青と、白。
見た目は正直、子供が遊ぶような、玩具。
「…説明書…?」
その二つの下に、一枚の説明書。
「…んー…」
だが、その説明書はどう見ても子供に読ませるレベルのものではない。
「…えっと…え?英語ばっかー…ムズイ漢字ばっかー…分かんにゃーい…」
恐らく携帯電話の設定コードだろう説明部分に目を凝らし、最初に書いてあるボタンを押す。
「…えーと…まず、3…」
そして、もう一つ。
「…1…」
ボタンを入力していく。
だが、そこでもう一つの入力コードに気づく。
「…緊急連絡?」
説明書の片隅に書いてある、緊急連絡という項目。
「…えーと…5…5…5…で…ガラケー久しぶりー…」
書かれてある通りに番号を押す。
『♪』
「お!かかったー?」
他のそれらとは違う、番号。
11桁のものではなく、たったの3桁。
他の携帯電話とは違う。
そういうことなのか。
「…」
しかし、この連絡がどこに繋がるのだろうか。
「…んー…」
何処かの会社に繋げられ、引き取りにでも来るのか。
はたまた、別の誰かと話す事になるのか。
「…出ない…」
精神的に追い込まれている分、いつもよりせっかちになっている。
「…」
後3コールかかって出なければ、切ってしまおうと思い始める。
「…いーち…にーい…」
…。
「…さー…」
『…』
「!」
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