47: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/01/12(木) 21:24:47.68 ID:gex3pyg2O
そして、再び両腕を上げる。
こちらに照準を合わせるような音が聴こえる。
「…」
もしも、自分以外がこのような目に遭っているのなら。
自分の相棒ともいえる存在の人間が困っているのならば。
ここで大人しく撃たれて死ぬのは、困る。
「…」
もしも経験の無い自分に、その力があるのならば。
その力は、間違いなくこのベルトと携帯。
「…」
自分は武闘派ではない。
避けられる衝突ならば、避ける。
自分が謝って済むのなら、謝る。
ただ、納得のいかない、あまりにも理不尽な問題ならば、それは別だ。
「…おい…」
「…?」
ベルトと、携帯電話。
二つを握り締め、ゆっくりと立ち上がる。
「…アンタらが誰かは知らないし、興味も無いし。どうでもいいんだ。正直」
「…」
ベルトを装着し、向き直る。
「…でもさ、バカだよ。アンタら」
「…何?」
そして、携帯のボタンを押す。
『9・1・3』
「…アンタら、人間の事を知らないんだ」
「…?」
『STANDING BY』
「…知ってるか?」
「…」
「…普段怒らない奴が怒ると、結構めんどくさいんだぜ?」
「!」
『COMPLETE』
313Res/315.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。