過去ログ - 五十鈴華「流されることのない、わたくしの汚穢」
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10:名無しNIPPER[saga]
2017/01/13(金) 20:43:30.13 ID:uefm+U0co
軽く息を吐き、目を閉じる。

神経を下腹部へと集中させます。

力を込めるとき、声が出てしまいます。
吐息が自然と漏れてしまいますが、隣室には誰もいませんし、外も一年生のみなさんと会長の話声が響いているので聞かれる心配もありません。

まだ来ない。

外へ通ずる獣道を進む感触は伝わってくるのですが、未だ装填口には到達せず。

ここで更なる力みは禁物です。
焦りは何も出せません。

もう一度、小さく深呼吸。

瞬間、砲撃音が轟く。誰かが事を終えたようですわ。
残された時間は刻一刻と削られていく。

心静かに、そのときを待ちます。
決定的な機会を逃さないように。

更に空気を吸う。

刹那、自分の砲口に違和感を覚えたわたくしは部屋から漏れる音を全てかき消す砲撃音を打ち鳴らす。

今のは危険でした。
危うく、わたくしの砲撃音が轟くところでした。


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