過去ログ - 五十鈴華「流されることのない、わたくしの汚穢」
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29:名無しNIPPER[saga]
2017/01/13(金) 23:39:11.74 ID:uefm+U0co
「なにしてるのー、みぽりーん、はなぁ」

「どうしたんですかー?」

「早くこい」

何も変わらない。
昨日と同じように一日が終わりを告げようとしている。

わたくしはあのトイレで何を心配し、焦っていたのでしょうか。
あのとき、勇気を出して真実を告げていれば、そこで話は終わっていたはずなのに。

あの便器の中にいた者のようにどのような激流にも動じない心でいればこんなことにはならなかったのに。

「急ごう、華さん」

みほさんがわたくしの右手を握り、走り出す。
この汚れた右手を引いてくれた。

「はいっ」

変わらない風景。
違わない関係。

明日もまたきっと何も変わらない一日が始まるのです。

どんなことにも流されることのない五十鈴華の日常が。


―END―


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