過去ログ - 五十鈴華「流されることのない、わたくしの汚穢」
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28:名無しNIPPER[saga]
2017/01/13(金) 23:32:26.18 ID:uefm+U0co
わたくしたちが学校の門を通ったときには日はすっかりと落ち、辺りは暗くなっていました。

「華が復活してくれてよかったよぉ」

「ですね! 五十鈴殿はあんこうチームになくてはならない存在ですから」

「人数が少ないんだ。誰が欠けても困るだろ」

沙織さんたちの言葉に思わず口角が上がってしまいます。

「華さん」

「なんでしょうか?」

みほさんが三人に気取られないように声をかけてきました。
きっと今日のことでしょう。

「行進間射撃の精度を上げるための練習ももう少し増やしてもいいですか?」

わたくしは呆気にとられ、立ち止まってしまう。

「どうしたんですか?」

何もなかった。
みほさんは何もなかったと言っているように、普段通りに戦車道のことを口にした。

涙腺が刺激され、今声を出すと震えてしまう。
わたくしは押し黙り、感情の波が落ち着くのを待ち、言いました。

「はい。大丈夫ですわ、みほさん」


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