過去ログ - 西住みほ「優花里さんに首輪をつけてもらったら大変なことになりました」
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17:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 22:48:43.43 ID:uVTtUoYmo
「あ、あの、西住殿?」

当惑の声が聞こえても、私はお構いなしに後ろから抱きつき、ベッドに座る。

「これは、ど、どういう?」

私は優花里さんの肩に顔を置き、何も言わずじっとする。
新しいボコが来たら必ず行う儀式のようなもの。
小一時間ぐらいはいつも抱きしめている気がする。

「ええと……に、にしずみどの……」

ぬいぐるみにはない人の体温がとても心地よかった。
どのボコよりも心が落ちついている。

思えばいつだって私の心にはボコがいた。

戦車道が嫌になり逃げだしたいと思ったとき。

お母さんに叱られて落ち込んだとき。

お姉ちゃんとの力の差に塞ぎこんだとき。

ボコは私の傍にいて、ずっと抱かれていた。
どんなに負けても、どんなに傷つけられても、ボコは立ち向かっていく。
そんなボコを抱きしめていられることが私の心の支えでもあった。

「西住殿、えっと、私は、ど、どうしたらいいのでしょうか?」

だからいつまでもこうしていたいと思ってしまう。それがただの現実逃避だと知っていても。


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