過去ログ - 西住みほ「優花里さんに首輪をつけてもらったら大変なことになりました」
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22:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 23:43:49.91 ID:uVTtUoYmo
泥濘から足を出せた気がした。
ずっと心に引っかかっていたなにかが抜けていく。

とっくに分かっていたはずだった。
みんなが私を頼り、支えてくれているのは。

それでも困ればボコに縋り、辛ければボコを抱いていた。
友達よりも仲間よりもボコを信頼してしまっていた。

初めてボコになってくれた優花里さんを離したくなくなってしまったのもそれが原因。
ボコになってくれたことで、私は安心して身も心も優花里さんに預けた。
抜け出せなくなるところまで行こうとした。

首輪を私がつけたことで抱いたのは、罪悪感でも好奇心でもなく、安心感。
もう私から離れない存在。
生涯友達といえる人ができたことに対する安堵。

何故、疑っていたのだろう?
どうして沙織さんのことを、華さんのことを、麻子さんのことを信じられなかったのだろう。

ずっと前からボコ以上の存在だったはずなのに。

「ごめんなさい」

謝るしかなかった。
他の言葉は全部嘘っぽくなる気がして。

「もう私を抱きしめなくても大丈夫ですよね」

私は小さく頷いた。


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