過去ログ - 西住みほ「優花里さんに首輪をつけてもらったら大変なことになりました」
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21:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 23:33:12.41 ID:uVTtUoYmo
目を見開く。
いつものように優花里さんが笑っていた。

「武部殿も五十鈴殿も冷泉殿も、いえ、みなさんが西住殿を支えていたはずです」

気を遣われている隊長。お姉ちゃんがいうダメな隊長。
それが分かるから、私はこうして現実逃避する。
好きなものを抱いて、眠りにつこうとする。

「もうボコだけじゃないですよ。西住殿」

優花里さんの言葉で、体が離れた。

「みなさん、西住殿のことを頼りにしています。だから、みんなで西住殿のために笑ったり、怒ったり、困ったりできるんですよ」

1年生たちの顔が浮かんだ。店員さんに食い下がったときのみんなのことが脳裏に過る。

「私だけを特別扱いしてくれるのは身に余る光栄なのですが、私一人ではきっと今まで西住殿を支えてきたボコと何も違わないですよ」

新作のボコを必死に探してくれた猫田さん。今もきっと探してくれている磯辺さん。
上手くいくようにアドバイスをくれた河嶋さん。楽しく過ごす方法を提示してくれた会長。

「ダメな隊長なんかじゃありません。西住殿は日本一の隊長なんですから」

いつの間にか、みんなを頼っていただけの私がみんなに頼られていた。
ボコを求めていただけなのに、こうして別の何かまで与えてくれた。

私はどれだけ恵まれているんだろう。

「ここまで褒めてくれるのは本当に優花里さんだけ。でも、支えてくれるのは優花里さんだけじゃないんだね」


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