200: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:17:02.23 ID:AHbnpA6mo
まどか「うわぁ……!」
ほむら「これは…想像以上ね……」
まどか「すごい……。どこを見ても星がきらきら光ってて……」
201: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:17:58.55 ID:AHbnpA6mo
もごもごとした小さな声の返答に、まどかは首を傾げてから空へ視線を戻して息を漏らす
それを最後にまどかとの会話が途絶え、無言のまま時間だけが過ぎていく
空に浮かぶ、大小、強弱様々な光の粒に意識を向けていると、あの日のことが頭の片隅に浮かび上がる
202: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:18:46.40 ID:AHbnpA6mo
ほむら「……私、以前…オリオン座を見たことがあるのよ」
ほむら「それも…冬とは真逆、真夏の夜空で……」
まどか「え、真夏に……?」
203: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:20:15.74 ID:AHbnpA6mo
まどか「ほむらちゃんが見たものは、結局何だったのかな」
ほむら「今となっては確認のしようが無いわね。一応、夏でも明け方頃になればオリオン座が見えることもあるらしいけど……」
ほむら「何だったとしても忘れられない思い出になって…こうしてまどかに聞かせられたのだから、それでいいわ」
204: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:21:20.00 ID:AHbnpA6mo
私はキャンプ前に読んだ星図を頭の中に広げ、そこに書かれていた名前を告げる
指された星は、周りの星たちよりも大きく、眩く輝いていた
まどか「へー……。ベガ、かぁ」
205: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:22:22.88 ID:AHbnpA6mo
ほむら「あれが彦星のアルタイル。2つの星と、あっちのデネブを結べば夏の大三角になるわ」
ほむら「ちょっとはっきり見えないけど…織姫、彦星の間を流れるもやもやしたのが天の川よ」
まどか「特別詳しくないって言ってたのに、ほんとはやっぱり詳しかったんだね」
206: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:23:10.23 ID:AHbnpA6mo
まどか「……ほむらちゃんは、もしわたしたちが織姫と彦星みたいになったら…どうする?」
ほむら「織姫と彦星みたいって…年に1度しか会えないってこと?」
まどか「うん。わたしはそうなっちゃったら…きっと毎日泣いてるんじゃないかなぁ……」
207: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:23:48.96 ID:AHbnpA6mo
ほむら「……会いに行くわ」
まどか「へっ?」
ほむら「1年に1度しか会えないのなら…私が会いに行くわ。例え、天の川に阻まれても……」
208: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:24:28.86 ID:AHbnpA6mo
まどか「……そ、その…あ、ありがとう。そう言ってもらえたことは…嬉しい、かな」
まどか「でも、ほむらちゃんは…どういうつもりで今の言葉を……?」
ほむら「そ、それは……」
209: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:25:13.69 ID:AHbnpA6mo
私の伝えたいこと。それは、今の言葉にも含まれていたはずのまどかへの好意
まどかに伝えると決心したはずなのに、いざそうなってみるとどうしても気後れしてしまう
自分で自分の段取りを壊してしまったせいもある。だけど、それ以上に本当のことを言うのが怖かった
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