9:名無しNIPPER[sage]
2017/01/20(金) 02:19:52.60 ID:NKOR2HtY0
そうやってテーブルからパタパタ準備する後ろ姿を見ていると、私の視線に気づいたのだろうか。美希がこっちを振り返る。
「どーしたの?ミキのこと、じっと見て。もしかしてもしかしてミキに惚れ直しちゃった?」
「そうだ、って言ったらどうするのよ」
「……照れちゃうの」
もう30も近いというのに、こんな可愛らしい仕草が似合うなんてビックリしちゃう。
アイドル時代の癖か、それとも天性のものなのか。どちらでもいいが、プロデューサーとしての立場から見たら本当にもったいない。
あいつも苦労したことでしょうね、こんなの。
自分が考えに考えて頭ひねったプロデュース案よりも、あくびしながら笑うだけのほうがみんなに気に入られていく。
若さと才能を持て余した、誰もが恋せずにはいられないそんなアイドルだったのだから。
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