過去ログ - 北条加蓮「カフェに1人で来た日の話」
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4:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 18:51:36.07 ID:8rfcpivt0
ゆるやかな声とやわらかい口調は、絵本の文字みたい。
時に脱線して、全く違う話になったりもする。以前のことだ。入り口に竹飾りの置いてあった話を聞いていたのに、気付けば自作のヘアアレンジの話になって、いつの間にか私が藍子の髪型を整えてあげる約束が出来上がってしまった。たぶん、竹飾りから門松現象(片方を切ったらバランスが悪くなってもう片方を切ったらまた不釣り合いになって、が延々ループするアレ)の話にでもなったのだと思う。
あの時はどんなヘアアレンジにしたんだっけ。あざといくらいのツインテールにして思いっきり幼い感じにしたんだったかな? それともストレートにして物足りないからってちょこっとアレンジを加えたらものすごく大人っぽい感じになって、なんだか悔しいからくしゃくしゃにしてやった時だっけ? あのね、同い年でも精神年齢は私の方が上なんだから。絶対。そこは譲れない。

読み聞かせの傍観者になった気分を味わったり、単なるおしゃべりのように話題がころころ変わったり。
その中で時々、どきっとさせられる。言ってほしいと心の片隅で思ったことを見抜かれた時、私は藍子の隣に座りたくなる。
実際に試してみたことがあった。結局、違和感がひどくて、いつも通り藍子の対面に戻って終わった。
あの時の藍子、ずっと首を傾げっぱなしだったなぁ。だってなんにも説明してないもん。
向かい合ってずっと藍子の顔を見ているのが楽しいんだよね。
やっぱり私は、自分の言葉がどう届いているのか確かめられる方が好きだから。



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