過去ログ - 北条加蓮「カフェに1人で来た日の話」
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8:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 18:53:36.27 ID:8rfcpivt0
初めてのコーヒーに噎せた私に、お母さんは苦笑いしてミルクを混ぜてくれた。みるみるうちに別の飲み物に変貌していく様に目をまんまるにして、それから、神秘さを感じるほどに真っ黒だった物が一瞬にして消えてしまった寂しさを覚えた。その出来事が悪い意味で印象的で、コーヒーが苦いならミルクを淹れて中和すればいい、って発想が生まれなくなったんだよね。この前藍子に「コーヒーが苦ければ素直にミルクを入れればいい」って言われてびっくりしたっていうか、急に記憶が引き戻されたっていうか。

きっと、それと同じ。

10分も経たずに、藍子に会いたいという気持ちでいっぱいになりました。
ちょっとしたきっかけで、気持ちは簡単に上塗りされてしまいました。

……なんて、正直に話したら笑われてしまうだろうか。
藍子のことだから喜んでくれるかもしれない。喜んでくれそうな気がする。
カフェに誘う度に嬉しそうな返事が来る。話している中で、本当なら予定があったと聞かされることもあって、その度に邪魔してしまっただろうかと憂慮するのに、藍子の頬はいつも緩みっぱなしなのだ。



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