過去ログ - 無尽合体キサラギ
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354:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:41:20.97 ID:+kV6KPaeo



地表の大半が水に覆われた星、地球。
アニマを緑の惑星と称するならば、青の惑星となるであろうその星だが、
二つの飛行物体は上手く陸地へと降り立った。

いや、二つのうち小型の方に限っては、降り立ったというよりは不時着に近い。
黒煙を上げて木々にぶつかりながらも
辛うじて大破を免れたその機体から、小柄な影がよろよろと這うようにして出てくる。
小さくうめき声を上げるその少女の見上げる先から、
大きな円盤が悠然と後下してきた。

タカネ『さて、そろそろ希照石とやらを引き渡す気になっていただけましたか?』

ヒビキ「……っ」

静かに響き渡る声に少女は――ヒビキは歯噛みし、踵を返して走り出す。
しかしその足取りは、アニマの自然の中を
自由に駆ける本来の姿が見る影もないほどに重い。
不時着のための姿勢制御に要した神経と体力、
また全身を襲った衝撃は並大抵のものでなく、ヒビキは完全に疲弊しきってしまっていた。


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