522:名無しNIPPER[saga]
2017/02/26(日) 22:12:01.03 ID:05yusEqno
マコト「なるほど……確かにイオリから受け取ったデータの通りだ。
キサラギの出せるパワーは、操者の精神状態で大きく変動するらしい」
肩についた埃を払いながら話すその姿を見て、アミたちは愕然とした。
マコトはまだ動けるどころか、ダメージらしいダメージをほとんど受けていなかったのだ。
と、表情から二人の心情を察したか、マコトは淡々と続ける。
マコト「ああ、自信を失うことはないよ。
希煌石の力は我が主君でさえ認めている素晴らしい力だ。
それに正直に言ってパワーの振れ幅は予想以上だった。
仮に直撃していたなら僕も無傷というわけにはいかなかっただろう」
……つまり、キサラギの拳は直撃などしていなかった。
完全に不意をついたと思った攻撃も、対処されていたのだ。
目に見えぬほどの速さで防御したか、それとも自ら跳んで威力を殺したのか……
何をされたのかは分からないが、ただ一つはっきり言えることがある。
マコト「君たちは、吹き飛んだ僕に追い打ちをかけるべきだった。
そうすればまだ、万が一にも僕に勝てる可能性はあったかも知れない。
だけどたった今……その僅かな可能性も消えた」
絶望が具象化したかのような漆黒のオーラを身に纏ったマコトの姿。
それが、アミとマミが鮮明に覚えている彼女の最後の姿となった。
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