541:名無しNIPPER[saga]
2017/03/03(金) 20:34:17.81 ID:XOtx5OrXo
飛翔したキサラギよりなお高い遥か上空での爆発が、
大きく見開かれたアミとマミの瞳に映った。
遅れて爆音が耳に届く。
その時になって、二人はあの爆発の意味するところを理解した。
間に合わなかったのだ。
多分……いや間違いなく、ヤヨイは自分たちのことを助けてくれた。
だからすぐに、マコトに反撃されたヤヨイを助けに行こうとした。
でも、間に合わなかった。
ヤヨイの自爆は格納庫の破壊には至らなかったものの、一定以上の効果は上げていた。
巨大な宇宙船は黒煙を上げながら高度を下げていく。
地表へと侵攻すべく自ら降下していた先ほどまでとは違う、
明らかに飛行機能を失っての墜落であった。
だが今のアミとマミには、それを喜べるはずもない。
ヤヨイを救えなかった自らの無力に、
アミはステアに額を押し付けて涙を流し、
マミはただ呆然と爆煙を眺め続けることしかできなかった。
しかしその時、マミが声を上げた。
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