過去ログ - ぼくの何気ない一日の話を聞いてよ
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6:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:27:33.60 ID:IzEeH/71O
箱庭から出た空の天気は、思ったよりずっと綺麗ものだった。
ディスプレイ越しのおとぎ話、都市伝説は楽園か地獄かの両極端で、さぁてどちらになるものかと少し身構えていたりもしたんだけど、この様子だととりあえず進むことはできそうだと、胸を撫で下ろした。
でも、作り物の空とそう違わないのがどこか寂しく感じてしまったかな。
踏みしめてる土も、そこに生えてる花も箱庭の中と何も変わりはしなかった。
……いや、花は少し目新しい形をしているような気がしないでもない。
箱庭の中には花を愛でる人なんて……いるか。
そういえば、彼女もそうだった。
彼女は好き好んでよく花に水やりをしていたっけ。
僕は必要ないなんて言ってたんだけど。
そういえば、この世界には花言葉というものがあるらしい。
あの箱庭の中の作り物の作り物の花達も何かの花言葉を持っているのだろうか。
あぁ、でも、きっと。
この目の前に咲いている花には何らかの花言葉があるのだろう。
もしかしたら、そんな花言葉も時間に踏み潰されてしまっているのかもしれないけど。
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