過去ログ - 女「また混浴に来たんですか!!」
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118:名無しNIPPER[saga]
2017/02/18(土) 15:43:31.00 ID:FjDEx+7n0
親父「そしてたどり着いた」

親父「こんなところに温泉があるのかと、目を疑ったよ。幻覚でも見てるんじゃないかって」

親父「もしも浸かって冷水だったら、俺はそのまま死んでしまおうと思った。そこで力尽きてしまうしかないと思った」

親父「無人の自然の中を、俺は裸になって、身体もながさずに水の中に入り込んだ」

親父「蘇ったよ。この時間だけをいつまでも抱きしめていたいと思った。俺は、皮肉にも、このまま死んでしまいたいとさえ思った。この最高の瞬間を最後にしたいとな」

親父「人間から忌み嫌われた俺の周りには白鳥がいた。遠慮もせずに甲高い声で泣いていた。白鳥でも冬の寒さを感じることがあるんだろうかと気になった。こいつらもここで湯の恩恵を受けに来ているのかと思うと、俺はふとおかしくなって、笑いだしてしまった」

親父「久しぶりに笑った。大声でな。白鳥が何羽かバタバタと飛んでいった。構わず俺は大声で笑い続けた」

親父「その時だったよ」


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