過去ログ - 女「また混浴に来たんですか!!」
1- 20
93:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 03:32:01.89 ID:+Nlxqdvp0
「私は、正しい」

俺の頭を両手で押さえつけて、目をじっと見据えながら、母はこの言葉を俺に植え付けていた。

物心が付く前から行っていた教育らしい。

功を奏し、俺の心は母の物になった。

俺は母親に愛されるためではなく、母親を愛するために生まれてきた男の一人になった。

俺は主張をすることをしなかった。

じっと耐えることができる男になった。

小学生にあがっても俺は寝小便をしていたし、学校では落ち着きがないと言われた。

そのことで母親に暴言を吐かれ、暴力を振るわれても、一切何も言わず、黙って愛のない鞭を受け容れ続けてきた。

俺にとって、母は正しい人なのだから。



母は容姿の美しい人だった。

学業面に関しても昔は賢い人であったそうだ。

そして、傷跡の多くある人だった。

自分でも傷をつけ、男からも傷をつけられていたらしい。

母と交際しても、唯一傷をつけたことがない男が実父だった。

大人しい人だった。

その実父が、ついに、一度だけ母に手をあげたことがあった。

夜遅くに帰宅した実父は、ぼこぼこにされている俺を見て、母に痛みの意味を少しでも教えようとしたらしい。

母は一瞬呆然としたあと、これまで見たことがない様な恐ろしい形相を浮かべ、激しい自傷行為に及んだ。

俺は、安心できる場所というものをこの日完全に失ってしまった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
324Res/255.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice