過去ログ - 女「また混浴に来たんですか!!」
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96:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 11:42:50.09 ID:+Nlxqdvp0
その人が身内にあたる態度を見よ。それがやがてあなたに接する態度である。
どこで聞いた言葉だったか忘れてしまったが。
多分、実父が教えてくれたのだとは思うが。
俺はこの言葉の意味をもう少し考えるべきだった。
親父「口約束は死守するんだったよな」
親父はヤクザとも、暴力団ともわからない存在で、どちらかというと会社の経営者に近かったのかもしれない。
事務所の隣にある小屋に俺は寝泊まりをさせて貰っていた。
事務所には定期的に、スーツ姿の険しい顔付きの大人の男たちが出入りをしていた。
親父は自分に従順でない者は許さなかった。
努力や誠意は、過程ではなく結果で判断する人だった。
親父「ただで飯を食うつもりなら、死んでもらうからな」
親父にぼこぼこにされた大人が倒れていた。
周囲にいる男たちは見向きもしなかった。
俺は倒れている男をただ見ていることしかしなかった。
親父「大丈夫。お前は俺の倅だからな」
俺が恐怖で立ちすくんでいると勘違いしたのか、親父は俺の背中をなでてくれた。
しかし、俺は倒れている男を見てこう思っていた。
これが、今までの俺の姿だったのかと。
男「親父さん」
親父「なんだ?」
男「明日、殺してきます」
俺を痛みつけた義父に、同じ目を遭わせてやろうと思った。
視界の端に見えた親父の目が、妙に輝いたと感じたのは、気のせいではなかったと思う。
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