49: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2017/01/25(水) 14:18:46.25 ID:2QzEDCRD0
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◇ 7月27日 10:00 快晴 札幌市内 時計台前
海未「今度は開いてますよ。入りましょう」
穂乃果「高校生以下は無料だから、そのまま入ってんいいんだよね?」
海未「そのはずですが・・・」
受付「あ、ちょっとお客さん?」
海未「は、はい?」
海未(やっぱり入場料が必要なのでしょうか)
受付「見学されている間、荷物預かりましょうか?」
海未「え? いいんですか? ありがとうございます」
受付「はい。こちらへどうぞ。この棚に置いてください」
海未「あ、あの・・・・すいません。この荷物20kgくらいあるんです。棚、潰れないでしょうか・・・?」
受付「20kg?! すごいねえ、あなたみたいな若い娘さんが」
受付「大丈夫ですよ。置いちゃってください。見学している間だけでも休んでくださいな」
海未「ご親切にどうもありがとうございます。穂乃果、ことり。ここで荷物預かっていただけるそうですよ」
穂乃果「わあ ありがとうございまーす」
ことり「ありがとうございます」
受付「はい、ごゆっくり」
穂乃果「それじゃ中にはいろー」
※ 時計台内はグーグルストリートビューでも見られますよ
穂乃果「あっ! 見て見て! 正面に街の模型があるよ!」
海未「明治時代の時計台周辺を再現した模型ですね。当時の白黒写真もあります。今は周りはビルばっかりですが、昔はこんなにすっきりしていたんですね」
ことり「明治っていったら、開国が始まったばかりの時代だよね。その頃はまだ江戸時代の建物が多く残っていたと思うんだけど、この模型や写真を見ると、既に洋風な感じの建物が多いね」
海未「確かに。あまり日本らしさは感じられない街並みですね」
穂乃果「こっちのパネルは何だろう。なになに。・・・・クラークの写真? クラークさんってあのクラーク像の人? この時計台とクラークさんって関係あったんだ」
海未「クラークはアメリカのボストン出身の動植物の学者だったのですが、欧米の先進的な知識や技術を日本に伝えてもらうため当時の日本政府に雇われ、ここ北海道で学生達に教鞭を執られた方です。クラークはその中で、北海道と同じ寒冷地である地元ボストンに倣い、北海道開拓者としてまた有事の際に備えるための、学生を訓練する演武場が必要だと提唱しました。クラークが帰国した後になりましたが演武場は実際に建設され、その演武場はいつしか時計台と呼ばれるようになり、今に至る訳ですね」
穂乃果「へー。クラークさんってアメリカ人で先生だったんだ」
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