過去ログ - 周子「一日だけの友達。名前も知らないあの子」
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2: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 22:49:24.36 ID:zBVP/rQJ0

周子「そう言えばフレちゃんの金髪を見て思い出したんだけどね」

フレデリカ「ふんふん?」

以下略



3: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 22:49:57.45 ID:zBVP/rQJ0

あれはあたしがまだ五歳になるかならないぐらいかのお話。

親父がフランスのなんとかっていうイベントで、自家製の和菓子を売ることになったんだよね。

以下略



4: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 22:51:00.17 ID:zBVP/rQJ0

でも、いざフランスに着くと、途端にみんなばたばたし始めちゃってさ。

最初こそは全部が初めての場所だったから楽しかったよ?

以下略



5: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 22:51:50.31 ID:zBVP/rQJ0

ホテルを出ると、すぐにおっきな通りがあってね。

車もたくさん、人もたくさん。

以下略



6: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 22:53:20.51 ID:zBVP/rQJ0

そんなことをしているとあら大変。

幼いシューコちゃんはなんと迷子になってしまったのです!

以下略



7: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 22:54:24.45 ID:zBVP/rQJ0

ジョギングしてるおじさん、犬の散歩をしてるお姉さん。他にも色んな人がそこの公園にいた。

あたしを見るとみんな不思議そうな顔をして通り過ぎて行った。

以下略



8: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 22:56:02.79 ID:zBVP/rQJ0

なんだろーってそっちを見たら、金色の髪の毛を太陽の光できらきらさせた女の子が一人でベンチに座っていてね。

俯きながら膝に置いた何かに、一生懸命ペンを走らせてるの。こう、しゃっしゃーって。

以下略



9: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 22:57:18.20 ID:zBVP/rQJ0

「何してるの?」って聴くと、その子が「お絵かきしてるんだー」って笑いながら教えてくれた。

何を描いてるんだろって気になって覗き込むと、そこにはすっごく上手にスケッチされた絵があって。

以下略



10: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 22:58:10.98 ID:zBVP/rQJ0

女の子とあたしは手を繋いでいろんな所に行ったんだ。

落書きだらけの路地裏。

以下略



11: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 22:59:38.74 ID:zBVP/rQJ0

でも、空は気が付けばオレンジ色になっちゃっててさ。

急にここが自分の知ってる場所じゃないんだって分かっちゃって、さっきまで楽しかったのが嘘みたいに恐くなったんだ。

以下略



12: ◆k5IOzxfS4k[saga]
2017/02/03(金) 23:00:45.33 ID:zBVP/rQJ0

あたしの顔が涙と鼻水でぐっちゃぐちゃになったとき、聞き慣れた声がしたんだ。

あっ、と思って顔を上げたら、遠くからあたしたちを見かけたお母ちゃんが安心しきった顔で走って来てさ。

以下略



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