172:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:01:11.93 ID:djwTKyCd0
紗南「シミュレーションゲームって、選択肢の中から物語が進むよね」
紗南「それって、人生も同じだと思うんだ。選択肢が極端に多いだけで」
紗南「じゃあ、人生の選択肢が極端に少なかったら、どうなるんだろう?」
173:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:01:56.63 ID:djwTKyCd0
投げといて間違えた…
タイトル、「1/N」です。
174:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:02:30.15 ID:djwTKyCd0
私は同じ事務所の友達とファミレスに来ていたんだ。
メンバーは、美玲、ライラ、杏さん、それからあたしの4人だ。
ゲームを協力プレーするにはもってこいの人数だね!
でも今日のメインはは友達と雑談するだけ。たまにはこんなのもいいよね。
175:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:03:41.78 ID:djwTKyCd0
「ご注文お決まりでしょうか」
ウェイターさんがテーブルに来た。
176:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:04:44.40 ID:djwTKyCd0
メニューを見て迷っていると急に店内が静まり返った。
さっきまで騒がしかった店内からは何の音も聞こえない。
というか、止まっている。グラスに注ぐ水も、外を走る子供も、目の前にいる友達も。
177:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:05:33.73 ID:djwTKyCd0
コツーン…
ようやく足音の主が見えた。中年の男性だ。あたしはこの男を知らない。
身の丈は180センチくらい…かな。年齢は30から40歳あたりだと思う。
178:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:07:26.99 ID:djwTKyCd0
出た目は…1!
男がサイコロを拾うとにやりと笑って指をぱちんと鳴らした。
179:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:09:00.11 ID:djwTKyCd0
紗南「腹ごなしも済んだし、ゲームやろう!」
杏「うん、初心者二人をガチ勢二人でサポートしようじゃないか。」
ライラ「おー、よろしくお願いしますですよ。」
180:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:09:34.39 ID:djwTKyCd0
次の日、プロデューサに呼び出された。
紗南「プロデューサー、話って何?仕事お話?」
P「おう。ただ、ダブルブッキングしているからどっちかを選んでほしい」
181:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:10:03.91 ID:djwTKyCd0
こうして、気が付くと何かの選択を迫られて、自分で決めかねていると、その男が出てくることが当たり前になっていた。
お昼ごはんに迷ったらカードを引き、買うゲームに迷ったらサイコロ、10面ダイスを振ることもあったね。
基本そんなにめちゃくちゃな選択肢はなかったよ。たまに引いたらまずい選択肢とかもあったけどね。「昼食なし」とか。
そんなわけで、あたしはこの奇妙なシステムに完全に依存していたんだ。
182:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:10:44.76 ID:djwTKyCd0
さらに翌日
今日はラジオ収録。ゲストってことで招かれたよ。
案の定、ゲストトークの話題を決めるときに例の男が出てきた。
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