175:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:03:41.78 ID:djwTKyCd0
「ご注文お決まりでしょうか」
ウェイターさんがテーブルに来た。
176:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:04:44.40 ID:djwTKyCd0
メニューを見て迷っていると急に店内が静まり返った。
さっきまで騒がしかった店内からは何の音も聞こえない。
というか、止まっている。グラスに注ぐ水も、外を走る子供も、目の前にいる友達も。
177:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:05:33.73 ID:djwTKyCd0
コツーン…
ようやく足音の主が見えた。中年の男性だ。あたしはこの男を知らない。
身の丈は180センチくらい…かな。年齢は30から40歳あたりだと思う。
178:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:07:26.99 ID:djwTKyCd0
出た目は…1!
男がサイコロを拾うとにやりと笑って指をぱちんと鳴らした。
179:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:09:00.11 ID:djwTKyCd0
紗南「腹ごなしも済んだし、ゲームやろう!」
杏「うん、初心者二人をガチ勢二人でサポートしようじゃないか。」
ライラ「おー、よろしくお願いしますですよ。」
180:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:09:34.39 ID:djwTKyCd0
次の日、プロデューサに呼び出された。
紗南「プロデューサー、話って何?仕事お話?」
P「おう。ただ、ダブルブッキングしているからどっちかを選んでほしい」
181:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:10:03.91 ID:djwTKyCd0
こうして、気が付くと何かの選択を迫られて、自分で決めかねていると、その男が出てくることが当たり前になっていた。
お昼ごはんに迷ったらカードを引き、買うゲームに迷ったらサイコロ、10面ダイスを振ることもあったね。
基本そんなにめちゃくちゃな選択肢はなかったよ。たまに引いたらまずい選択肢とかもあったけどね。「昼食なし」とか。
そんなわけで、あたしはこの奇妙なシステムに完全に依存していたんだ。
182:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:10:44.76 ID:djwTKyCd0
さらに翌日
今日はラジオ収録。ゲストってことで招かれたよ。
案の定、ゲストトークの話題を決めるときに例の男が出てきた。
183:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:15:06.84 ID:djwTKyCd0
……あれ?
横断歩道の途中で体が動かなくなった。というか走っている状態のままだから浮いている。
なんで?また何か変なことが……
184:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:15:34.37 ID:djwTKyCd0
……な…
185:名無しNIPPER
2017/02/20(月) 21:16:03.57 ID:djwTKyCd0
ふと、窓の外を見る。
そこには、スーツ姿の男がフリップをもって立っていた。
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