過去ログ - ありすちゃんの胸の隙間を埋めたい
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13:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:12:56.75 ID:pXi1qM9no
そもそもプロデューサーがいけないのだ。プロデューサーが余計なことを言ったせいで変に服装に対する意識をしてしまっただけで、よくよく考えれば見えそうではあっても見えているわけでもないのだし、大きな問題ではないのだ。
変に意識をするから見えそうだと考えて視線をそちらに向けてしまうだけであり、意識をしなければそもそも見えそうだなんて考えることもないはず、うん。
大丈夫……大丈夫だよ。たぶん。
14:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:13:23.91 ID:pXi1qM9no
「そうだ泉さん、もうひとつこれのことを窺いたいのですが」
「どれど……れ……?」
──ああ物凄いギリギリ! やばい!
15:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:14:24.81 ID:pXi1qM9no
タブレットを見せるために身体を寄せて、画面を操作するために前傾姿勢になったことで泉視点でほぼ真上からありすのことを見下ろす形となってしまった。
結果、ただでさえ見えそうだと思っていたものがより見えそうになっていた。
もうこれはさすがに注意をしなければいけない。いやしかし、頼れるクールなお姉さん大石泉が、まさか先ほどからずっと橘ありすの胸元を見ていました、だなんて、物凄いパワーワードだ。
16:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:14:55.19 ID:pXi1qM9no
それとなく注意をするという段階を既に飛び越えている。ここまでくるともうだって自分はずっと見ていてずっと気になっていましたと言うようなものであり、ほれはもう橘ありすが寄せる信頼を裏切るには十分な行為である。
言いづらいとか言ってないでさっさと軽く注意をしておけば……時間が経てば経つほど指摘しにくくなるとは、思考に入れていなかった。考慮の範囲外だ。
17:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:15:22.31 ID:pXi1qM9no
これがさくらや亜子であれば何の躊躇いもなく言えただろう。二人とは長年の付き合いであり、お互いに遠慮もない気心知れた幼なじみという関係である。
しかしありすとはそうではない。いやいや仲が良くないというわけではない。 どちらかと言えばありすは慕ってくれているだろうという自信はあるし、自分も慕ってくれる年下の存在を可愛いと思っているし、嬉しく思っている。
とは言え、やはり自分を純粋に慕ってくれている子に対してはできない。
18:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:15:52.42 ID:pXi1qM9no
「あの、どうかしましたか?」
「な、なんでもないよ。それよりちょっとだけ離れようか。ごめんね、少しタブレットが見えにくいから」
「あ──す、すみませんっ」
19:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:16:19.31 ID:pXi1qM9no
しかしどう伝えるべきか。やはりオブラートに包んで言ってあげるべきだろう。
自分の尊厳と評価というものを気にしているというものはもちろんあるけれども、そうでなくとも『ありすちゃん、胸が見えそうだよ』なんてことを直球で伝えようものならありすも羞恥に苛まれてしまうだろう。
年の割に聡明で大人びた価値観を持つありすであれば『痴女と思われてしまった』などと思い込んで部屋から出てこられなくなる、なんてことも考えられる。
20:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:17:07.07 ID:pXi1qM9no
……このあたり、さくらであれば『えへへ』と笑ってごまかそうとするだけで終わるのだろうけれど。
あの子はあの子で、少し危機感というものを一度しっかり亜子と共に教育しないといけないかしら。
21:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:17:35.26 ID:pXi1qM9no
「──泉さんはやっぱり凄いです。私も泉さんのような、情報処理に優れた人になりたいです」
22:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:18:13.51 ID:pXi1qM9no
物凄く純粋な尊敬の言葉が胸に突き刺さる。
まさかこんなに純粋に好意を持ってくれる子の目の前で自分は胸が見えそうだなんてことしか考えていないとは言えない。そんなことがバレた日にはありすにとって一生もののトラウマレベルだ。
23:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:18:40.08 ID:pXi1qM9no
「ふふ、私がありすちゃんの年の頃は電子機器もありすちゃんほど上手く扱えていなかったし、ありすちゃんなら私みたい、よりもずっと凄くなれるよ」
私みたいに年下の女の子の胸が気になって仕方ない人間になってはいけない。
いや、平時であれば気にしていないけれども。プロデューサーが余計なことを言って意識させたせいだけれども!
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