過去ログ - ありすちゃんの胸の隙間を埋めたい
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14:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:13:23.91 ID:pXi1qM9no
「そうだ泉さん、もうひとつこれのことを窺いたいのですが」
「どれど……れ……?」
──ああ物凄いギリギリ! やばい!
15:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:14:24.81 ID:pXi1qM9no
タブレットを見せるために身体を寄せて、画面を操作するために前傾姿勢になったことで泉視点でほぼ真上からありすのことを見下ろす形となってしまった。
結果、ただでさえ見えそうだと思っていたものがより見えそうになっていた。
もうこれはさすがに注意をしなければいけない。いやしかし、頼れるクールなお姉さん大石泉が、まさか先ほどからずっと橘ありすの胸元を見ていました、だなんて、物凄いパワーワードだ。
16:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:14:55.19 ID:pXi1qM9no
それとなく注意をするという段階を既に飛び越えている。ここまでくるともうだって自分はずっと見ていてずっと気になっていましたと言うようなものであり、ほれはもう橘ありすが寄せる信頼を裏切るには十分な行為である。
言いづらいとか言ってないでさっさと軽く注意をしておけば……時間が経てば経つほど指摘しにくくなるとは、思考に入れていなかった。考慮の範囲外だ。
17:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:15:22.31 ID:pXi1qM9no
これがさくらや亜子であれば何の躊躇いもなく言えただろう。二人とは長年の付き合いであり、お互いに遠慮もない気心知れた幼なじみという関係である。
しかしありすとはそうではない。いやいや仲が良くないというわけではない。 どちらかと言えばありすは慕ってくれているだろうという自信はあるし、自分も慕ってくれる年下の存在を可愛いと思っているし、嬉しく思っている。
とは言え、やはり自分を純粋に慕ってくれている子に対してはできない。
18:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:15:52.42 ID:pXi1qM9no
「あの、どうかしましたか?」
「な、なんでもないよ。それよりちょっとだけ離れようか。ごめんね、少しタブレットが見えにくいから」
「あ──す、すみませんっ」
19:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:16:19.31 ID:pXi1qM9no
しかしどう伝えるべきか。やはりオブラートに包んで言ってあげるべきだろう。
自分の尊厳と評価というものを気にしているというものはもちろんあるけれども、そうでなくとも『ありすちゃん、胸が見えそうだよ』なんてことを直球で伝えようものならありすも羞恥に苛まれてしまうだろう。
年の割に聡明で大人びた価値観を持つありすであれば『痴女と思われてしまった』などと思い込んで部屋から出てこられなくなる、なんてことも考えられる。
20:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:17:07.07 ID:pXi1qM9no
……このあたり、さくらであれば『えへへ』と笑ってごまかそうとするだけで終わるのだろうけれど。
あの子はあの子で、少し危機感というものを一度しっかり亜子と共に教育しないといけないかしら。
21:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:17:35.26 ID:pXi1qM9no
「──泉さんはやっぱり凄いです。私も泉さんのような、情報処理に優れた人になりたいです」
22:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:18:13.51 ID:pXi1qM9no
物凄く純粋な尊敬の言葉が胸に突き刺さる。
まさかこんなに純粋に好意を持ってくれる子の目の前で自分は胸が見えそうだなんてことしか考えていないとは言えない。そんなことがバレた日にはありすにとって一生もののトラウマレベルだ。
23:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:18:40.08 ID:pXi1qM9no
「ふふ、私がありすちゃんの年の頃は電子機器もありすちゃんほど上手く扱えていなかったし、ありすちゃんなら私みたい、よりもずっと凄くなれるよ」
私みたいに年下の女の子の胸が気になって仕方ない人間になってはいけない。
いや、平時であれば気にしていないけれども。プロデューサーが余計なことを言って意識させたせいだけれども!
24:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:19:06.81 ID:pXi1qM9no
……しかし、どうしたものか。どう言ったものか。ありすちゃんの自尊心を傷つけずに、ありすちゃんの憧れを壊さずに、ありすちゃんにトラウマを残さないように胸が見えそうであるということを伝えるには、いったいどうすれば──
ガチャりと、思考の迷路を打開をするように扉が開いた。
25:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:20:01.23 ID:pXi1qM9no
「あれ、ありすに泉の二人だけか。プロデューサーはいないの? いや、別にいいんだけどね、来週のスケジュール確認に来ただけだからまた後でも。……そうだありす、そのシャツ少し胸元が伸びちゃってるね」
「え? ああ、確かに少し伸びてしまっていますね……」
「とりあえず私の替えのカーディガンを貸してあげるから上に着ておいたほうがいいよ。サイズが合っていないとどうしても隙間から風が入って寒くなるから。風邪引いちゃうよ」
26:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:20:27.04 ID:pXi1qM9no
「……いえ、なんでも」
27:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:20:53.66 ID:pXi1qM9no
………まるで自然に、流れるように。
自分が必死に苦悩してどうしたものかと考えていたことをあっさりと解決したこの先輩──渋谷凛さんのその手際のよさに、どっと疲れを感じるだけだった。
28:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:21:21.43 ID:pXi1qM9no
後日談。或いはオチ。
29:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:22:17.26 ID:pXi1qM9no
いずみんとありすちゃんは絶対に仲が良いと思い書いてみたら何故かいずみんが物凄く苦悩するお話に。指摘しにくいけどしなくちゃいけない、ということはありがちですよねというお話。
ありすちゃんは大きくなったらきっとスラッとした美人になると思う。
ところでもしかしてプログラミングと情報処理って結構違うのではないかって気がしたけど気にしないでおこう。
それでは
30:名無しNIPPER[sage]
2017/02/06(月) 21:36:37.55 ID:KLYlFLmVo
読みづら過ぎワロタ
31:名無しNIPPER[sage]
2017/02/07(火) 10:51:25.13 ID:GVmdbZ9J0
傍目から見たら情報処理もプログラミングもあんま変わんないから大丈夫
こっひのお腹に悶々する幸子の人かな?乙
32:名無しNIPPER[sage]
2017/02/07(火) 18:59:33.67 ID:1v/vjH8zO
乙です
面白かったけど読み辛いので適度に改行が欲しかった
33:名無しNIPPER[sage]
2017/02/07(火) 19:34:05.57 ID:nmO1sWwwo
乙乙
苦悩する泉も純真なありすもかわいい
敢えて改行ない方が平然としてるように見えて苦悩してる感あるし難しいね
34:名無しNIPPER[sage]
2017/02/08(水) 00:04:27.60 ID:MxEp+G+8o
読み辛い
西尾の文体を真似ようとして文章力がまるで追いついてない上に半端に台詞をパクってる
へったくそな猿真似以下
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