過去ログ - ありすちゃんの胸の隙間を埋めたい
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4:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:08:45.60 ID:pXi1qM9no
 ところで、そんなことは全く関係のない話になるのだけれども。話は千里の先ほどにも変わってしまうのだけれど。
 ──橘ありすのTシャツ、その胸元が妙に緩く大きく、隙間を作っていて、少し前屈みになるとその中身が見えそうになっているという状況を自分はどのように受け止めるべきなのだろう。


5:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:09:12.12 ID:pXi1qM9no
「なるほど、このアプリがタブレットの動作をおかしくしていたんですね。さすが泉さんです。頼りになります」

 尻尾があればパタパタと振っていそうなありすに、素直に可愛いなと思う。
 ところでありすの胸が見えそうだ。


6:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:09:38.33 ID:pXi1qM9no
 タブレットに視線を落とすその体勢とありすよりもどうしても視点が高くなる結果上から見下ろす形となる自分では否が応でも見えそうになってしまう。
 しかしありすはまるで気にしていないし、仮に見えそうだと自覚をしていたところで相手が泉であれば然程気にしないだろう。なるほど、胸襟を開くという言葉はまさしく胸を見られようとも構わない関係性というようにも取れる。
 何がなるほどだバカか私は。


7:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:10:05.13 ID:pXi1qM9no
 注意をしてあげるべきなのだろう、年長者として。自分はプロデューサーや年長者組の先輩方と比較するとまだまだ子供であるということは自覚しているけれども、それでもまだ小学生のありすよりは年上であり、だからありすにとっての規範となるお姉さんであるべきなのだ。
 叱らなくてもいい。
 怒らなくてもいい。
 ただ少し注意をするだけだ。プロデューサーではないが、その危険性を説明するだけで十分だ。
 そう──それだけでいい。


8:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:10:31.03 ID:pXi1qM9no
「あの、ありすちゃん」

「はいっ、なんでしょうかっ?」

 ありすの目は物凄くキラキラと輝いた目だった。


9:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:11:04.39 ID:pXi1qM9no
 それはもう、凄く。飼い主を見つけた子犬のように純粋で、尊敬するプロ野球選手と対面している野球少年のように憧れに満ちた、満点の星空のごときキラキラとした目だった。

 ──す、凄く言いづらいっ!

 こんな目をした少女に「胸が見えそうだよ」とか、そんなことを言えたらそれはもう変態と同一ではないか。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:11:34.95 ID:pXi1qM9no
「えっと、今日はその……なんだか普段とは違う服装だね」

 絞り出すように泉が出したのは、そんな当たらずも遠からず、よりも少し遠回りなものだった。

「あ……少し今日は朝にドタバタしちゃいまして、すぐに着れる服装にしたんです。……やはりおかしいでしょうか」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:12:01.17 ID:pXi1qM9no

 ──むりむりむりっ! もう言えないよこれ!?



12:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:12:28.04 ID:pXi1qM9no
 クール属性所属らしく落ち着いていていつも冷静だと言われる泉ではあるけれども、しかしこのありすの反応にはさすがに取り乱す。凄く取り乱す。
 言えるわけがなかった。このタイミングで胸元開きすぎだよ、なんて言った日にはそれはもう上げてから落とすのこれ以上ないお手本となってしまう。


13:名無しNIPPER[saga]
2017/02/06(月) 20:12:56.75 ID:pXi1qM9no
 そもそもプロデューサーがいけないのだ。プロデューサーが余計なことを言ったせいで変に服装に対する意識をしてしまっただけで、よくよく考えれば見えそうではあっても見えているわけでもないのだし、大きな問題ではないのだ。
 変に意識をするから見えそうだと考えて視線をそちらに向けてしまうだけであり、意識をしなければそもそも見えそうだなんて考えることもないはず、うん。
 大丈夫……大丈夫だよ。たぶん。


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