過去ログ - ダイヤ「愛らしき口もと、目は緑」
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4:名無しNIPPER
2017/02/10(金) 03:20:10.08 ID:TJH5cS99O
千歌「果南ちゃん? もしかして寝てた?」
果南「千歌? どうしたの?」
千歌「寝てた?」
5:名無しNIPPER
2017/02/10(金) 03:21:22.56 ID:TJH5cS99O
一瞬だけ頰から携帯を離し黒髪の女を見やる。
女は、右腕を突いて起き上がった格好のまま携帯の主を見守っていた。
その目は、警戒や思案の色もなく、ただ見開いているといった感じで、
大きさも持ち前の大きさなら、色もまた持ち前の色を湛えているばかりだった。
6:名無しNIPPER[sage]
2017/02/10(金) 03:22:14.75 ID:9BrI59em0
ライバーはパロディー好きだな
7:名無しNIPPER
2017/02/10(金) 03:22:49.32 ID:TJH5cS99O
果南「そう、実は見てないんだよ。本当言うと、わたしは今夜何一つ見てないんだ。
中に入ったとたん、曜に取っ捕まってさ、採寸を取るとか言ってさんざん着せ替えられたよ。
それで、どうしたんだい? ダイヤが行方不明にでもなった?」
千歌「知るもんか。わたしには分かんないよ。ダイヤさんを知ってるでしょ?
8:名無しNIPPER
2017/02/10(金) 03:24:58.21 ID:TJH5cS99O
果南「まあ、大方、鞠莉がどこかに誘ったんじゃないかな。
大丈夫だって、流石にダイヤも恋人の誕生日は忘れてないでしょ。いまにご機嫌で千歌んちに−−−−」
千歌「わたしは、ダイヤさんがどっかの女の子が引っかけたんじゃないかって思うんだ。
あの人、目を話すとすぐ女の子といちゃつくんだもん。ダイヤさんなんて嫌いだ。
9:名無しNIPPER
2017/02/10(金) 03:26:16.48 ID:TJH5cS99O
果南「そっか。いいから、気を楽に持つんだ−−−−聞こえてる?」
千歌「ごめんね、果南ちゃんを一晩中寝かさないでいるんだよね、わたしのすることはなにもかも−−−−」
果南「そんなことはもう考えるなって。わたしの睡眠時間はこのところ平均4時間くらいのものなんだから。
10:名無しNIPPER
2017/02/10(金) 03:27:24.78 ID:TJH5cS99O
果南「そりゃあ千歌が来るのは大歓迎だけど、正直言って、ちゃんと腰を落ち着けて、
気を楽に持って、ダイヤが戻るのを待ってたほうが良いと思うよ。正直そう思うな。
ダイヤがいざ戻ってきたときに千歌がわたしのところにいたらさ、またややこしいことになるんじゃないかな」
千歌「そうかな。わたしはもう分かんないや」
11:名無しNIPPER
2017/02/10(金) 03:28:35.07 ID:TJH5cS99O
ダイヤ「千歌さんはなんと仰ってました?」
すかさず黒髪の女が訊ねた。果南は枕元からオレンジ・ジュースの注がれたコップを取った。
コップはふたつあって、どちらが自分のものか一瞬迷ったけれど、過たず自分のものを選べた様である。
一口飲んでから深く息をついた。
12:名無しNIPPER
2017/02/10(金) 03:29:39.05 ID:TJH5cS99O
ダイヤ「天晴れですわよ。あなたは素晴らしかったわ。それに比べて私はペシャンコ。
完全にペシャンコですわ。ねぇ、私を見てください!」
果南「うぅん、冷静に考えると二進も三進もいかない状態だね。やっちゃったかな。
まるで突拍子もないもんだから、考えようにも−−−−」
13:名無しNIPPER
2017/02/10(金) 03:30:14.35 ID:TJH5cS99O
ダイヤ「いいえ、あなたは天晴れでした。私のほうはてんで犬にも劣る女の感じです」
果南「とにかく、面倒なことになっちゃったな。確かに千歌は今や大変な−−−−」
突然電話が鳴り出した。
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