過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
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◆SbXzuGhlwpak
[sage]
2017/02/25(土) 08:14:22.49 ID:WJENpIb/0
「と、ともかく。今のように付き合ってもいない男に、それもブラジャーもせずに抱きつくなど、もし私が我慢できずに手を出そうと考えたなら――」
「プロデューサー……手を出すの?」
うつむきながら本田さんがか細い声で尋ねます。
どう答えたものかしばし迷いました。
私はプロデューサーですから、アイドルに決して手など出しませんと答えたいのが本心です。
しかし本田さんに男性への正しい警戒心をもっていただくには、手を出しかねないと答えるべきでしょう。
たとえその結果私への信頼が損なわれるとしても……本田さんの身を案じるのでしたら、辛くともそうしなければ。
「……今回は我慢できましたが、今後もこのようなことが続くようであればそういったことも起きえ――」
「ヤッター♪」
「ほ、本田さん!?」
それは予想外の行動でした。
てっきり私の答えに失望するかと思っていたのに、うつむいていた状態から上げられた顔はなぜか喜色に染められていました。
予想外の事態に呆気にとられる間もなく、本田さんは歓声をあげながら机を飛び越えて私に飛びついてきたのです。
「そっかー、プロデューサーは未央ちゃんのことをそんなエッチな目で見てたんだー。そうだよねー、プロデューサー巨乳好きだもんねー♪」
なぜ、こんなことに。
私はただ本田さんに、男性への警戒心をもっと持ってもらいたかったのです。
それなのになぜ私に勢いよく抱きついてきているのでしょうか。
あと前川さんと同じで、私を巨乳好きだと当然のように認識されていたのですね……。
私はソファに浅く腰掛けていたことと突然の事態に呆然としたこともあって、今は本田さんに押し倒されかかっている状態です。
「いやー、未央ちゃん心配してたんだよ。ひょっとしてプロデューサーはゲイなんじゃないかって。巨乳好きだとは思っていたけど、女の人に興味があるってこれではっきりして安心したよ」
「〜〜〜〜〜っっっ」
本田さんは私のお腹辺りに顔を埋めるように押しつけてきているため、顔色はうかがえません。
ただし耳が赤く染まっていることはわかります。
いえ、それよりも問題なのは。
本田さんのブラジャーで固定されていない胸が、頭をこすりつける反動で私の股に触れては離れ、触れては離れを繰り返していることです。
何としても本田さんを引き離さなければなりませんが、今私の両腕は崩れそうな上体を支えていて、腕を動かせば完全に押し倒されます。
それはそれで非常に問題です。
「ゲイじゃないんだったら、プロデューサーが結婚とか女性のことで悩んでいるって噂も本当なんだよね?」
「……本田さん?」
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