過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
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12: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/02/11(土) 17:01:51.82 ID:u9Op5e3S0
お二人が一緒に来てくれたおかげで重い話にならずに済んだと考えるべきか、それともまともに相談できないと嘆くべきか。


「しかしプロデューサー。私は凛ちゃんと美嘉ちゃんの懸念は一理あると思います」

「高垣さんもそう思われるのですか……っと、すみません」


向けられた徳利にお猪口を差し出す。


「はい。だから付き合う前に信頼できる周りの人に相談するのも、女性へのアプローチに慣れるためにデートに誘う練習をするのもいいことだと思います」


ずっとこれでいいものかと悩んでいたのが、高垣さんに肯定されるや否やかき消えてしまいました。
自然とお猪口を口に運び、熱い液体が喉を通って体を芯から暖める。
今日一番酒が美味いと思える瞬間でした。


「ですが……ちょっと心配なことが」

「何でしょうか?」

「美嘉ちゃんは凛ちゃんのことを、プロデューサーのことを慕うあまり付き合う相手への採点が厳しくなりかねないと言ったそうですね。けど美嘉ちゃんだって凛ちゃんに負けていませんよ」

「城ヶ崎さんが?」

「あら、そんなに意外な顔しちゃかわいそうですよ」


そう言われても、そもそも渋谷さんがそこまで私を慕ってくれているということ自体納得しきれていないのです。
それなのに城ヶ崎さんまで同じぐらい私を慕っていると聞かされても、狐につままれたかのような気分でした。


「だからデートの内容の採点だってわざと厳しくして、合格点が出るまでと言ってずっとプロデューサーとのデートを楽しもうと考えているかもしれません」

「……私とのデートなど退屈だと思うのですが」

「むう。私の言うことを信じてくれないんですね」


お酒がまわり始め赤く染まった頬を愛らしく膨らませる姿に、思わず笑いがこぼれてしまう。
私が笑うのを見てますます高垣さんの頬が膨らみ続け、やがて限界が来て「ぷふー」と割れてしまった。
お互いクスクスと笑ってしまいます。


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