過去ログ - 【モバマス】まゆ「もっとまゆを夢中にさせてください。」【百合注意】
1- 20
2: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/02/12(日) 08:01:01.52 ID:sKgBBlCvo
 その日、ボクはプロダクションが借り上げているマンションの自室から新しく始まるバラエティー番組の打ち合わせのために、事務所に向かう途中でした。
 その道中、ボクはそこに居るはずが無い彼女を見つけたんです。
 彼女は足元に大きなカバンを足元において、近くのコンビニで買ったと思われる地図帳と周りのビル街を見比べながら立ち尽くしていました。
「佐久間まゆさん、ですよね?」
 ボクは彼女に声をかけてみます。もしかしたら他人のそら似かもしれませんので、まずはボクの知り合いかどうかを確認しました。
「え、あの……輿水幸子さん?」
 よかった、どうやらボクの知り合いと目の前の彼女は同一人物の用です。
「お久しぶりですね。こんなところで会うとは思いませんでした。観光ですか?」
「え?えーっと……ご無沙汰しております。実は輿水さんが所属しているプロダクションにお伺いしたいのですが……」
 ボクのプロダクションに?さて、何かお仕事の用事でしょうか?ですが、確か彼女はボクより2つ年上の高校生ですが、さすがに遠く離れた仙台から、モデル一人で東京に出張させたりはしないでしょう。
「お連れの方は?」
「いえ、ここには私一人で来たんです。」
「お一人で?それは大変でしたね。ちょうどボクも事務所に向かう途中だったんです。よかったら一緒に行きませんか?」
「それは助かります。さっきからどの道も同じに見えて途方に暮れていたんです。」
 さっきまで不安そうな表情を浮かべていた顔がぱぁっと笑顔に変わるのを見てボクはドキッとします。一緒に仕事をした時はずっと同じ表情でほとんど目を合わせて貰えず会話もなかったので、初めて彼女の顔を正面から見たのですが、これはかなりの破壊ですね。
「い、いえ礼には及びません。しかし、モデルさん一人で出張なんて、ウチも車ぐらい出してあげればいいのに。」
「あの……違うんです……そちらのプロダクションには連絡を取ってないんです。」
「え?アポ無しで?」
「実は……私、前のプロダクションを辞めて来たんです。」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
45Res/38.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice