過去ログ - 金髪「お前の話、超同人誌すぎだろw」男「そうですか?」
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1:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 19:57:31.67 ID:uQpsctFhO
〜校舎裏・伝説の桜の木の下〜


男「なあ。どこまで行くんだ?」

女「――……」たったっ…

クル

女「ねえ、男くん。ここ、知ってる?」

男「ん? ああ。クラスの女子が噂してたのってここだろ」

男「校舎裏の桜の木の下で告白すると、幸せになるらしい。とか何とか」

女「そう。なら話は早いや、あのさ男くん」


ザァアァア〜…


女「私と付き合ってください」ペコ

男「……」


ヒュウウ〜〜…


男「急にどうしたんだ」

女「だめ?」コテン

男「いや、ダメとかじゃ無くて。今更だろ、そういうのは」

女「そんなコト無いよ。ちゃんとやっておかないと、こーいうことも」

女「私たちってほら、曖昧に付き合って、なーなーでチュッチュしてたでしょ?」

男(ちゅっちゅて…)

男「…なあなあじゃ駄目なのか?」

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2:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 19:58:29.09 ID:uQpsctFhO
女「んーん、だめじゃない……けど、言い合っておきたくてさ。大事だと思うから、付き合って下さいって、ちゃんと言えるような関係が」

女「だから付き合って欲しい。私と君と。この桜の木の下で、あらためて恋人同士になりたいの」

男「……、その髪」
以下略



3:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 19:59:00.03 ID:uQpsctFhO
男「教えてくれ。言ってくれたらちゃんと返事するから」

女「――は。なにッ、言ってるの…? 超絶意味わかんないですけど…?」

男「そうか。ならハッキリ言ってやる」
以下略



4:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 19:59:32.33 ID:uQpsctFhO
男「そうか。だったらもう、良いよな」スッ

女「……嫌なヤツ」

男「知ってる。それにお互い様だろ」
以下略



5:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:00:08.31 ID:uQpsctFhO
男「そうですか…」

金髪「どっかのエロ同人誌でも参考にした? ならセリフ長過ぎ。当て馬テイドのお前が出張りすぎ。一コマで収まってないと」

男「一コマ……」
以下略



6:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:01:08.11 ID:uQpsctFhO
金髪「ほら、見た目悪くないし? オレほどじゃないけど、身体がっしりしててバリバリスポーツやってます系狙い所っしょ?」

男「はい。中学までバスケ部の部長やってました」

金髪「バリ運動系でモテるじゃ〜〜〜ん! バスケ部とか女子超困んないじゃ〜〜〜ん!」
以下略



7:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:01:52.64 ID:uQpsctFhO
男「――っ、なんだ急に…?」

眼鏡「いかないで、くれ。置いていかないで、くれ。私を…ひとりぼっちにしないでくれ…」

男「ひとりぼっちじゃないだろ。部員は良い奴らばっかりで、他に女子マネだって居るだろ」
以下略



8:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:02:42.29 ID:uQpsctFhO
眼鏡「…っ…ダメじゃ無い! 私はもう、キミと一緒に居られる! もうやましいキモチになんて抱かなくても済むんだ!」

男「え…?」

眼鏡「わか、れたんだ。もう先輩とは付き合ってない、私は……もう、誰とも付き合ってない」
以下略



9:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:03:21.16 ID:uQpsctFhO
金髪「アノ、気になるんだけどサ。どっしてさっきからntrっぽい展開ばっかなワケ? 聞いてるこっちが嘘っぱちでもこっぱずかしいんですケド!」

男「すみません。言われたとおり部活、セリフ少なめ、妄想臭くない恋バナ選んだつもりだったんですが」

金髪「ああ…要望通り選んだら、それになったと…」
以下略



10:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:03:58.74 ID:uQpsctFhO
金髪「あーもちろん、部員となったお前も使ってよし! けど掃除はこまめにな? そこ先輩超うるせーからな?」

男「成る程。では今度シフト表作りましょう、先輩と俺、日にちが被らないようきっちりと」

金髪「んん〜〜wwwwwwwwww 前がそーいうのならーwwww うん〜〜wwwwww」
以下略



11:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:04:33.26 ID:uQpsctFhO
男「……。どうして枕持ってるんだ?」

妹「寝るためですけど…」

男「じゃあ寝ろよ」
以下略



12:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:04:59.87 ID:uQpsctFhO
男「……」

妹「いまごろ。なにやってるんだろうね」

男「知らん」
以下略



13:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:05:32.31 ID:uQpsctFhO
男「ぐぅぅ…先輩に気を遣われ、ましてや言い訳もさせるとは…っ」クッ

金髪「いや本音っすから! うんうん、もうなんつぅーかさ、家族はダメ? ましてや妹とか超ひくっていうか? 妄想の範疇超えちゃったというか?」

男「ええ。俺もこれは恋バナなのか、と判断に迷いました」
以下略



14:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:06:27.15 ID:uQpsctFhO
男「………」

金髪「あ〜イイヨイイヨ〜ww トラウマとかあんなら無理して喋んなくてww それすら妄想ぽかったら、お前のどこを信じれば良いのかわかなくなっしwwww」

男「………」
以下略



15:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:07:08.08 ID:uQpsctFhO
〜〜〜


中学一年生の頃。
俺はとある女子生徒に【呪われた】。
以下略



16:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:07:39.48 ID:uQpsctFhO
「こんばんわ。男くん、今日はどうしたの?」

「新しい本、読みたくなって。また、オススメを教えて欲しいなって、思って…」

「うふふ。そうなんだ、じゃあこれなんてどうかな? 今の気分にぴったりだと嬉しいけれど」
以下略



17:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:09:24.11 ID:uQpsctFhO
中学一年終了間際。彼女にとっては卒業間際。
何があったのか、彼女に身に一体どんな悩みがあったのか――

俺は知るよしも無かった。だって、噂なんてなくなってて。
確かに図書室に行く機会も減っていたのは事実だが、それでも、彼女が思い悩んでる姿なんて。
以下略



18:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:10:21.01 ID:uQpsctFhO
「あの、すみません」

だから聞いてみたのだ。
どういった関係性なのだと、…興味本位で、一つでも彼女の気持ちを知りたくて。

以下略



19:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:11:19.31 ID:uQpsctFhO
男「読んだことは?」

金髪「あ、あるけど? つか、短期間で絵柄変わって上手くなって、話もやばいぐらい変で、けど…ああ、そうだ…」

男「――そう、いつもいじめられていた男子生徒が主役だった」
以下略



20:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:12:26.91 ID:uQpsctFhO
男「いえ。その同人誌を読んだ当時、ではなくて、今まで俺の恋バナに対してですよ」

金髪「…ごく、り…お前が、経験したことって……」

男「はい。貴方が言ってくれたとおり【本当に同人誌っぽい恋愛ばかり】だった」
以下略



21:名無しNIPPER
2017/02/12(日) 20:13:20.47 ID:uQpsctFhO
男「………」

金髪「あのなぁ!? 幾ら何でも突拍子もなさ過ぎっつーか!? なによなによ、じゃあお前は、それから恋愛全部そんな感じってワケか!?」

男「そんな感じです。超同人誌っぽいです」キッパリ
以下略



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