過去ログ - ボクが如何にしてまゆさんの緊縛姿に向き合うのか(デレマスSS)
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22:名無しNIPPER[saga]
2017/02/14(火) 22:40:20.82 ID:3U8mubQeo
 ガチャリと、外界と隔たれた世界を解放する扉が開く音がした。

「おはようございえええええええ!?」

 あ、人生終わりましたね。吊ろう。
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2017/02/14(火) 22:40:47.30 ID:3U8mubQeo
幸子がふらふらと心神喪失状態で首を吊るのに都合のいいロープを見つけてきたときにはリボンから解放されきちんと洋服を着たまゆが正座させられていた。
 腕を組んでそのまゆを見下ろすのは美穂だ。
 お説教中、と言った様子だ。


24:名無しNIPPER[saga]
2017/02/14(火) 22:41:13.66 ID:3U8mubQeo
「まゆちゃん、ここは小さな子たちもいる場所なんだから、悪い影響を与えるようなことをしたらいけません」

「はい……そのとおりです……」

「私たちは年上として年下の子たちにはお手本となるようにしないといけないのはわかるよね」
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2017/02/14(火) 22:41:39.90 ID:3U8mubQeo
 美穂のもっともな言葉に、まゆはがっくりと膝をついて打ちひしがれる。
 確かに、いくらプロデューサーが大変な人間だとしても喜ぶよりもまず戸惑うだろう。まさか喜び勇んで裸リボンにダイビングしたりした日には国家権力にお世話になることだろう。
 それでも喜んで飛び込みそうなところがプロデューサーさんの恐ろしいところですのね、とまゆが説教される姿に冷静さを取り戻した幸子は思った。


26:名無しNIPPER[saga]
2017/02/14(火) 22:42:06.56 ID:3U8mubQeo
「戻ってたんだ、幸子ちゃん。入れ替わりに走って出ていっていたけど……ところでどうしたの、そのロープ?」

「えっと……そう、そうです。最近ロープ集めに凝っていまして」

「そ、そうなんだ……渋い趣味だね」
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2017/02/14(火) 22:42:33.72 ID:3U8mubQeo
「ごめんね、幸子ちゃん。まゆちゃんも少し考えが足りなかっただけで、悪気があったわけじゃないから」

「いえ、まあ悪気があってとは思っていませんし……それにボクも焦っていて考慮不足でした。無理にほどくよりも、美穂さんのようにハサミで切ってしまえばよかったんですよね」


28:名無しNIPPER[saga]
2017/02/14(火) 22:43:00.12 ID:3U8mubQeo
 まゆの地獄のように絡んでしまったリボンがとれているのは、美穂がハサミで容赦なく切ったからである。リボンだった残骸はゴミ箱に捨てられている。
 もったいないが既に使い物にならないほどに縺れていたり、短くなってしまっているのでそれは仕方がない。


29:名無しNIPPER[saga]
2017/02/14(火) 22:43:27.10 ID:3U8mubQeo
「あはは、幸子ちゃん、普段はしっかり者なのにたまに抜けているよね」

「た、たまに隙を見せるくらいがボクのカワイさを引き立てるんですよ!」 

「うんうん、そうだね。カワイイカワイイ。幸子ちゃんはとってもカワイイね」
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2017/02/14(火) 22:43:53.13 ID:3U8mubQeo
 後日談。或いはオチ。

「はっ、そうです、裸にリボンがダメなら水着にリボンならいいのでは? うふふ、まゆのリボンがエキサイトしてますよぉ」

「バカなんですか?」
以下略



31:名無しNIPPER[sage]
2017/02/14(火) 22:45:06.40 ID:RIQyL6NAO
おう乙
この可愛さと面白さ全開の雰囲気が良いね


32:名無しNIPPER[saga]
2017/02/14(火) 22:46:43.87 ID:3U8mubQeo
バレンタインだ、何か書こうと思って書き出したのにどうしてこうなった。
トッポでも食べて頭冷やします。
それでは



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