過去ログ - 千早「Dear……」
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11: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:32:42.49 ID:YuI0VY3M0
トップアイドルという場所に辿り着いた今も、それは変わらない。

そんな中、私の心の中に少しずつ湧き上がってきた、一つの感情。

元々持ってはいたけれど、あまり考えないようにしていたもの。
以下略



12: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:33:33.27 ID:YuI0VY3M0
いつも一緒にいて、ほぼ同じ時間を過ごし、苦楽を分かち合う。

そんな毎日が、これからも続くと思っていた。

これからもずっと、プロデューサーと一緒だと思っていた。
以下略



13: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:34:21.18 ID:YuI0VY3M0





以下略



14: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:35:17.01 ID:YuI0VY3M0
ーートップアイドルを育て上げたプロデューサーには、一年間のハリウッド研修の権利が与えられる。

私達をもっと羽ばたかせるために、と彼はそれを承諾した。

そういう制度があることは以前から知っていたし、本人からも、渡米の旨は伝えられてはいたけれど。
以下略



15: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:36:01.87 ID:YuI0VY3M0
本当は、プロデューサーを引き止めたい。

『行かないで』って言いたい。

『私のそばからいなくならないで』って言いたい。
以下略



16: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:36:52.11 ID:YuI0VY3M0





以下略



17: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:38:11.70 ID:YuI0VY3M0
今までの私は、この気持ちを伝えることができなかった。

直接切り出そうとすると、なんだか気まずくなってしまいそうで。

たとえ話せそうな雰囲気になっても、恥ずかしくてうまく話せない。
以下略



18: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:38:53.08 ID:YuI0VY3M0
こうやって前日になっても、私の決心は固まらなくて。

喉元まで出てくる言葉も、彼の前では出せなかった。

プロデューサーと大した話もせず、事務所を出た私。
以下略



19: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:39:37.19 ID:YuI0VY3M0



でも、この想いを伝えないままなんて、もっとできない。

以下略



20: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:43:03.87 ID:YuI0VY3M0
こんなに辛い思いをするくらいならいっそ、彼のことを嫌いになってしまいたい。

こんなに苦しい思いをするくらいなら、彼のことなんて忘れてしまいたい。

でも、私には……そんなことはできない。


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