21: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:44:03.22 ID:YuI0VY3M0
それだけ私の中で、彼という存在が大きなものだから。
ずっと一緒にいたいと、初めて思えたひとだから。
それだけ私は、プロデューサーのことを大切に思っているから。
22: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:45:00.93 ID:YuI0VY3M0
「よしっ……もう一度」
スマートフォンの電源をつけ直す。
私はメールの作成画面を閉じて、通話画面を開いた。
23: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:45:49.44 ID:YuI0VY3M0
数回の深呼吸。
……伸ばした指は、今度はちゃんということを聞いてくれた。
24: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:46:33.55 ID:YuI0VY3M0
『千早か。どうかしたのか?』
「いえ……大したことでは、ないのですが……」
「その……少し、声が聞きたくなってしまって」
25: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:47:18.98 ID:YuI0VY3M0
考えたくなかったけれど、やはりプロデューサーはいなくなってしまうのだ。
たかが一年。
26: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:48:10.35 ID:YuI0VY3M0
『……どうした?』
27: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:49:26.25 ID:YuI0VY3M0
『……千早』
『俺だって……もっと千早の、みんなのそばにいてやりたいって思ってる』
『でも……今の俺じゃ、まだ足りないんだ。もっとみんなを輝かせるためにも、俺は行かなきゃならない』
28: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:50:10.98 ID:YuI0VY3M0
「……もう」
「そんなこと言われたら……引き止められないじゃないですか」
29: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:50:49.20 ID:YuI0VY3M0
『じゃあ、そろそろ……』
「ま、待って下さい!」
30: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:51:24.49 ID:YuI0VY3M0
……でも、このままじゃダメ。
やっぱり、このことは……直接伝えなきゃ。
「あ、あの。プロデューサー」
31: ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2017/02/14(火) 23:52:13.02 ID:YuI0VY3M0
……
電話で色々と話をしている間に、かなりの時間が過ぎていたらしい。
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