10:名無しNIPPER
2017/02/15(水) 00:21:51.00 ID:45HTUkfp0
「っ……それじゃあ!」
押し付けるようにして、踵をかえす。
そのままバス停へと走り出そうとしたその瞬間小石につまずき前のめりに倒れそうになったが、すんでのところでとどまった。
「……!」
恥ずかしさで死にそうだった。いくら堕天使とはいえ、この一連の流れは不幸というかなんというかもう、生き恥だ。
「大丈夫? 善子ちゃん」
「え、えぇ……」
「ならよかった」
そう言って、ほっとしたように笑う。
「それなら」
ゴソゴソと鞄を漁っている。
何を取り出すつもりだろう。絆創膏だろうか。怪我はしていないのだけれど。
「はい」
予想を裏切り、出てきたのは何やらオレンジ色の花柄の袋だった。
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