過去ログ - 善子「堕天使バレンタイン」
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5:名無しNIPPER
2017/02/15(水) 00:18:35.44 ID:45HTUkfp0
自覚したのは、いつだったか。

多分恋に落ちたのはあの日、私がAqoursに入った日だと思う。

初対面は最悪だった。
千歌さんがではない。私の登場がだ。

木から落ちてくるのがファーストコンタクトだなんて、いや、綺麗に飛び降りていればあるいは少女漫画のような素敵な出会いだったのかもしれないが、奇声を発しながらの落下、頭上に落ちてくる鞄、意味不明な言動の3コンボを鮮やかに決めた私の印象は最悪だっただろう。

それが、次にあった時彼女は私のことを「可愛い」などとのたまった。

はっきりいって私は、自分のことを棚にあげ、彼女を変人だと認識した。
……実は今でもその認識に変わりはないのだが。

少しの間一緒にいただけで、私は段々と彼女が好きになっていった。
単純なことだが、ヨハネを肯定してくれたり、私は私のままでいていいと言ってくれたり、そんなことで私は救われて、そして虜になっていった。

Aqoursとして過ごす中でさらに彼女のことを知り、その感情は確固なるものとなった。

それが積もりに積もって、自分でも分かるくらいに強い想いになって、今私はここに立っている。

告白する。

千歌さんの姿が廊下の奥に見えた。

……行こう。


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