過去ログ - 【DQ7】マリベル「おやすみなさい ミントちゃん。」【後日談】
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198: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/02/25(土) 18:28:24.92 ID:HJWqesKb0



“シュタッ”



マリベル「とうちゃ〜く!」

それからしばらくして合流したふたりは転移呪文を使い、海を越えたはるか南の町へとやってきていた。

マリベル「ここに来るのも そんなに 久しぶりじゃないのに……。」
マリベル「なんでかしら なんだか すごく 懐かしく 感じちゃうわ。」

港町の入口を眺めて少女が呟く。

アルス「いろいろと バタバタしてたからかな。」

マリベル「そうかしらね。」
マリベル「…まあいいわ。それじゃ 行きましょ。」

アルス「……うん。」

そうして二人は魔王の消滅と共に警戒を解かれた入口の扉へと手をかける。
時代と共に何度も換えられてきたのであろう。旅人を迎え入れるその重厚な扉は過去に見た時と同様に真新しく美しいものだった。

マリベル「あるかなあ あの家。」

市場へと続く通路へと足を進めながら少女が独り言つ。

アルス「わからない。」
アルス「もし なかったら ちょっと 聞いてみようよ。」

マリベル「そうね……。」

少年の提案に素直に頷くと少女はそれっきり黙り込んだ。

アルス「…………………。」

歩きながら少年は左側に見える通路の奥に視線をやる。



“面影のありそうな人物はいないものか”



しかしそこには誰も立っておらず、ただ建物の壁に空けられた穴から入り込む海水が垂れ幕の様に滴っているだけだった。
そもそも数百年の時を経た現在、かの兵士の子孫が仮にいたとして、その人物が彼と似ているという保証はどこにもない。



“やはりあの場所にいかなくては”



そんなことを考えながら少年は速足に通路を抜けるのだった。





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