過去ログ - 【DQ7】マリベル「おやすみなさい ミントちゃん。」【後日談】
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217: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/02/25(土) 19:06:20.77 ID:HJWqesKb0



あとがき

長いので飛ばしていただいてかまいません。
(おまけにクサい)
>>220 へ



「ペット・ロス」という言葉を耳にしたことはありますか?

字面の通り、ペットを失くしてしまうことなのですが、
通常はこれに「症候群」を付けてペットを失くしたことにより引き起こされる精神疾患の総称として使われます。

しかしこうした精神疾患に陥る人の大抵はペットをただの愛玩動物とは見なしていません。
いいえ、一度でもペットを飼ったことのある人であればそれは当たり前のことかもしれません。

人間じゃないというだけであって、ペットは家族なのです。

そのペットを亡くすことは、即ち家族を亡くすということ。
違うのはそれが人間であるかそうでないか、血のつながりがあるかないか、それだけです。


今回のお話は、そんなペット・ロスに直面した二人の男と、離れ離れになってしまった猫をつなぎとめる少年と少女の4日間の奮闘、という構成になっています。
(もっと言えばそこに少年の家族が一堂に会するイベントや、水の精霊の一族がグランエスタードと交易を始めるというイベントが絡んでくるのですが……)



今作は前回と比べて短いですが、かなり重たい話でした。

前作のメインテーマが「絆」だったとすれば、今作は「命」。

もっとも、そんな風にかっこつけて物語を書くつもりはまったくなかったのですが、
「ミント」という猫のことを掘り下げているうちに、
登場する人物全員がそれぞれの「生」を持っていることに行きつき、
気付いたらこんなお話になっていたという感じです。

実はこのお話、アイデア自体は前作を書いている最中からあったもので、
お蔵入りさせるかどうか迷った末に書き起こしたという経緯があります。

前作のあとがきでも記しましたが、これ以降のお話を考えるにあたっては非常にデリケートな問題がいっぱい転がっているので、
それを一つ一つ想像して原作との整合性や、なにより読んだときに「納得できるか」を求めなければなりません。

しかし今回のお話は前作終了時点から1ヶ月後の4日間という短い期間かつ、登場人物が少ないという都合があったので、
どうせなら想像の中だけでも浮かばれないミントちゃんをなんとかしてあげたいと思い、書き起こすことにした次第です。

よって、このお話は「続編」というよりかは「外伝」に近いと思います。

また、展開が展開だけあって「マリベル節」も今回は控えめ。
彼女らしさが出せないのはもどかしいですが、これもまた少女の成長のためと思っていつもの元気いっぱいに毒を吐くマリベルは封印しました。

アルスも前作と比べるとだいぶ落ち着いた雰囲気にしました。
一応、作者の中では同一人物なので、様々な彼・彼女の中の一面という風に捉えていただければ幸いです。

他にもシャークアイの過去やプチット族の設定などは少し脚色させていただきました。悪しからず。

…………………

さて、次回についてですが、私情でこれから忙しくなるので当分ないか、もう書けないかのどちらかだと思います。
ですが、プレイヤー一人一人のドラクエ7があってよいと思うのでこれで良いのかもしれません。
(いつまでも皆さんにわたし個人の想像に付き合わせてしまうのもなんなので)

とにもかくにも、ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。

またどこかでご縁があるといいですね。





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