過去ログ - 【DQ7】マリベル「おやすみなさい ミントちゃん。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/02/18(土) 22:13:43.01 ID:bzhgeXks0
*「あらあら マリベルさんは ネコちゃんに 甘いのねえ。」
そんな様子を目の当たりにし、近くで紅茶をすすっていた恰幅の良い婦人が笑った。
マリベル「あら もしかして ダメだったかしら?」
*「いいえ〜 とんでもない。この船では ネコは お守りみたいなもんですからね。」
*「みんな 少しずつ エサを あげてるんですよ。」
婦人は別の席でおねだりをしている茶虎猫を見て言った。
マリベル「そう なら 良かったわ。」
*「マリベルさんは ネコが お好きなのかしら?」
マリベル「ええ 大好きよ。うちにも 二匹の ネコがいるの。」
*「あら そうだったの! いや 実は シャークアイさまも たいそう ネコが お好きでねえ。」
マリベル「そうだったわね。たしか 前も ミントちゃんって……。」
少女は以前この船に乗り込んだ時に目の前の婦人から聞かされた話を思い出していた。
*「そうそう ミントちゃん。この前 そのことで シャークアイさまが ちょっと 落ち込んでてねえ。」
マリベル「えっ あの シャークアイさんが?」
*「そうなんですよ。アニエスさまとは 再会できたけど 大事にしていた ミントちゃんとは 会えずじまいだったってさ。」
マリベル「……そう。」
あの聡明でいつも冷静な総領がたった一匹の猫のことで落ち込んでいるなどとは少女にはにわかには信じられない話だった。
*「まあ こればっかりは 仕方ないさね。」
*「それよりも お子さんと 会えない方が よっぽど 辛いだろうと 思うんだけどね。」
マリベル「……そうよね。」
“そういえば アルスのことは あたしたちしか 知らないんだった。”
そんなことを考えながら少女は自分の膝を見つめる。
*「おっと 引き止めて 悪かったね。アニエスさまに 用がお有りなんでしょう いってらっしゃい。」
マリベル「ええ……。」
そう返して少女は船長室にいるであろう少年の実母の元へと歩き出すのだった。
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