過去ログ - 【DQ7】マリベル「おやすみなさい ミントちゃん。」【後日談】
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33: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/02/18(土) 22:21:27.04 ID:bzhgeXks0



アイラ「王さま お客さんです。」



三階へとたどり着いたところで先行して歩いていた王女が広間の奥へと呼びかける。

バーンズ王「む 客人とな?」
バーンズ王「おおっ そこにいるのは アルスではないか!」

王女の後ろから顔を出した少年を見て王が玉座から身を乗り出す。

アルス「こんにちは 王さま。」

少年は王の前に出ていつものように軽く礼をした。

バーンズ王「うむ よくぞ まいった。」
バーンズ王「どうじゃ 漁は うまくいっておるか?」

アルス「はい… たいへんですけど なんとかやってます。」

バーンズ王「うむうむ お前には 期待しておるからのう アルスよ。」

“息子の親友にして国の英雄である少年が今では順調に漁師として成長している”

一時的にとはいえ行方不明となったこともあってか、心配していただけにそのことが非常に嬉しかったらしい。
王は満足げに何度も頷いてみせた。



バーンズ王「ところで そちらは……。」



少年の隣へ立った人物に視線を移して王が問う。

シャーク「お初に お目にかかる。」
シャーク「オレは マール・デ・ドラゴーンの総領 シャークアイと申す。」

そう言って総領は丁寧な動作で礼を交わした。

バーンズ王「おおっ そなたが キャプテン・シャークアイか!」
バーンズ王「アイラから 話は 聞いておるぞ。アルスたちを 助けてくれたそうじゃな。」
バーンズ王「民を代表して 礼を言うぞ。」

シャーク「いや。オレは 一族としての務めを 果たしたまで……。」

謝辞の言葉に総領は遠慮がちに首を振った。

バーンズ王「わっはっは! 何を 謙遜することがあろう。」
バーンズ王「……して 今日は どういった 用件で 来たのじゃ?」

シャーク「既に お聞き及んでいるかと 思うが オレたち マール・デ・ドラゴーンは 数百年の時を 隔て 魔王の封印より 目覚めたばかり。」
シャーク「当時と違い 各国との関係が 切れてしまっている。」
シャーク「そこで 先の事件以来 縁のある 貴国と 親交を 結びたいと 考えましてな。」
シャーク「今日は そのことで あいさつに伺った次第。」

バーンズ王「なんと! そうであったか! これは 嬉しい 申し出じゃのう。」
バーンズ王「ここで 良ければ いつでも 来るがよいぞ。」
バーンズ王「グランエスタードは そなたらを 歓迎するからのう。」

シャーク「ありがたき お言葉。」

それからというものの海賊の総領は寄港に必要な手続きや交易のことについて王と話し合った。

そうしてひとしきり堅い話が済んだところで少年と総領は食事を振る舞われ、王と二人の王女に囲まれてしばらく談笑に耽るのだった。



昼すぎ、既に食事を終えているのにも関わらず二人の昼食に付き合って席を共にしたのは王たちの優しさか。





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