過去ログ - 【DQ7】マリベル「おやすみなさい ミントちゃん。」【後日談】
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◆N7KRije7Xs
[sage saga]
2017/02/18(土) 22:24:59.40 ID:bzhgeXks0
アニエス「…………………。」
アニエス「あら…? それは もしかして……。」
少女が握っている物が何であるのかに気付いたらしく、人魚はその手元を覗き込んだ。
マリベル「あっ いけない あたしったら……。」
マリベル「アニエスさん わたし アルスから これを……。」
そう言って少女は少年の母親に“人魚の涙”を持ち上げて見せた。
マリベル「ごめんなさい 本当は 彼が 持ってるべきなのに……。」
アニエス「いいのよ マリベルさん。」
アニエス「……そう。あの子が あなたに 託したのね。」
人魚は柔らかく微笑んでみせた。
マリベル「えっ……?」
アニエス「あの子なりに 思うところが あったのね。」
アニエス「きっと 何か 特別な 想いをこめて あなたに 渡したんじゃないかしら?」
マリベル「あ……。」
“きみが持ってれば 離れてても ぼくたちは つながっていられるから。”
“ぼくにとっては 母さんの 形見だけど…。”
“よかったら それで ぼくのことを 思い出して。”
マリベル「…………………。」
人魚の言葉に少女はプロビナの村で少年が言っていたことを思い出し、黙ったままその目を伏せる。
その沈黙が、彼女の言葉へ対する何よりの肯定だった。
アニエス「……だから これは あなたが 持っているべきよ。」
そう言って人魚は垂れ飾りをすっぽりと覆うように少女の首元に手を当てた。
マリベル「…わかりました。」
少しだけひんやりとした手から伝わる温もりを感じながら少女は一回だけ頷くのだった。
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