過去ログ - 六畳世界から考察するチョコレートと恋愛ごとにおける関係
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179: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/02(木) 23:00:25.86 ID:3fRTx7810
以上をもって、この物語を了としたい。私の阿呆な踊りについての語りは想定していたよりも時間がかかったおかげで、もう時刻は零時を過ぎている。二月十四日に行われる、バレンタインという名の三百六十五日ある長い一年の中でも特に一過性であると思われる行事の日はとうに終わり、二月十五日というなんでもない日がやってきたのだ。もうバレンタインだかいう日の旬は終わりである。

私は現在、元田中の下宿へと戻り、こうして今日の出来事をまとめさせていただいている。まとめるのに多少の糖分が必要であったので、例のもちぐまチョコを私は大切に一つ一つ賞味していた。うむ、甘い。元来の私はそれほどに甘いお菓子は得意ではない。しかしながら、頭脳労働には甘味の補給が大事である。

さて。読者諸賢も、この実例を通じて、以前に述べたことについてよく理解してもらえたことだろうと思う。そう、成就した恋ほど語るに値しないものはないのだということを。

そしてしばらくの間、私の毒にも薬にもならぬような無為な話をお聞かせしておいて申し訳ないが、読者諸賢の中に一人はいるであろう相手のいない孤独な者は、このような話など聞いている暇があるなら、今すぐに自分のパートナーを探しにいくべきである。相手がいる方は、同じくこのような話にかまけていないで、自分のパートナーを大事にされるとよい。

とにもかくにも、これが私の人生でも最も体感時間の長いバレンタイン、その詳細である。もう私は疲れてしまった。今からこの六畳の寝床でぐっすりと休ませてもらいたいように思う。

夢の世界へと旅立つ前に、最後にもう一度、この言葉と共に、今回の語りを締めさせていただく。

バレンタインなぞ、阿呆が踊らされているだけの些事なのだ。


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