過去ログ - 勇者「やべー魔界来ちまったやべー」
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1: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/23(木) 21:05:55.96 ID:vo9Wwr2K0
勇者、デブ、ハゲ!

三人は練馬区の光が丘団地から奥多摩へハイキングに向かっている途中、謎の渦に吸い込まれ魔界へ来てしまった!

帰るためには魔王を倒せ!(多分)

そして、旅がはじまった!

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2: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/23(木) 21:13:05.21 ID:vo9Wwr2K0
身体のあちこちがじんじんと鈍く痛む。
ここは一体どこだ? 奥多摩駅から一歩踏み出し、清浄な山の空気を胸いっぱい吸い込んだところで記憶が跳んでいる。
もしかして、ハイキングの初日そうそう暴漢に殴られてしまったのだろうか?

デブ「たしゅけて!」
以下略



3: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/23(木) 21:20:02.76 ID:vo9Wwr2K0
ハゲ「ここにいますぞ」

勇者「ヌッ!?」

デブ「おいおい! 傍にいるなら声を発しておけよな! 心臓が縮み上がったよぉ!」
以下略



4: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/23(木) 21:26:11.14 ID:vo9Wwr2K0
勇者「おい、なんか聞こえるな」

ハゲ「どうやら、近くに漁村があるようですぞ」

デブ「ああ腹減った! なんでもいいから食わせてくれよ! ポテチ! ポテチくれ!」
以下略



5: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/23(木) 21:32:59.84 ID:vo9Wwr2K0
マッチョ「なんだテメェは!?」

勇者「練馬区在住、22歳! 現在大学四年生! 就活中にみんなでハイキングに行っちゃうお茶目な勇者だぞ!」

デブ「デブです。よろしく。なんか食べるものある〜?」
以下略



6: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/23(木) 21:38:57.65 ID:vo9Wwr2K0
ごぼうみたいなおじいさんが、杖をついて茅葺屋根の小屋から出てきた。

長老「はい、誰を殺したいのかね?」

マッチョ「こいつらです! 殺してくれたらこの女あげます!」
以下略



7: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/23(木) 21:44:15.66 ID:vo9Wwr2K0
見ると首から上がピーマンの男が立っている。

勇者「なんだあんたは……」

ピーマン「俺はピーマン! ここの村で勇士をやらせてもらってるものだ!」
以下略



8: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/23(木) 21:47:17.34 ID:vo9Wwr2K0
夜、ピーマンの家にて。

アテナ「私はアテナ。村一番の美少女です」

デブ「ケッ、たかが漁村のミスコンで優勝した程度だろ? たかが知れてるさ」
以下略



9: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 18:49:11.31 ID:md9rwzsI0
アテナのバッグが食料や雑貨などで、すぐにいっぱいになった。
これも、ひとえに村長の全面的な支援によるものである。

村人「じゃあな! もう戻ってくんじゃねぇぞ!」

以下略



10: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 18:54:24.19 ID:md9rwzsI0
デブ「僕は料理が得意だ!」

デブはチャーハンを作った
勇者、デブ、ハゲ、アテナ、ピーマンの五人はチャーハンを食べ、昼にもかかわらず寝た。

以下略



11: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 18:59:41.00 ID:md9rwzsI0
ハゲ「ちょっと寝っ転がりたいですな。長時間歩いて、足腰が疲れました」

デブ「ヘッ、坊主のくせにすぐへたばるんだな。煩悩の火で全身、黒焦げだぞ」

デブは変形ボタンを押した。
以下略



12: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 19:04:39.96 ID:md9rwzsI0
デブ「おい! 深い谷だぞ、どうする! 崖沿いに走行するか!?」

アテナ「ギャーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

勇者「どうした!」
以下略



13: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 19:12:16.44 ID:md9rwzsI0
デブのハンドルさばきにより、セダンは崖に落ちることなく右へと進路を変えた。
しかし、砂クジラ達は諦めることなく執拗に追いすがってくる。
機関銃がセダンの上に搭載されてあれば、クジラを撃ち落とすことも可能なのだが。
勇者は乾いた唇を舐めると、発煙筒を取り出し後方へ放り投げた。

以下略



14: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 19:18:52.69 ID:md9rwzsI0
セダンは砂の下、硬い地盤を突き破り潜っていった。

ハゲ「これならクジラに襲われる心配はありませぬ。礼を言いますぞ、ピーマン殿」

ピーマン「俺は勇士としての義務を果たしただけだ。礼を言われるほどでもないさ」
以下略



15: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 19:26:55.03 ID:md9rwzsI0
夜。

デブ「おい勇者! 起きろよ」

勇者「なんだよ……」
以下略



16: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 21:47:17.45 ID:md9rwzsI0
勇者らが近寄ろうとした時、チンパンジーがうごめく気配を感じ取り鼻をひくつかせた。

サル夫「臭う……臭うぞ! 油の匂いが! 何かがいるな! そこに!」

勇者「やべ、バレたか」
以下略



17: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 21:57:29.61 ID:md9rwzsI0
アテナ「ここはどこ!?」

勇者「海だぜ」

アテナ「海!? 私達、砂漠にいたのではなかったの!?」
以下略



18: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:04:38.45 ID:md9rwzsI0
ピーマン「さて、出航と洒落込むかな」

パーティーは二艘のボートをAとBに分けた。
Aに乗るのが勇者、デブ、ハゲ。Bに乗るのがピーマンとアテナである。
勇者はアテナの貞操について、深く考え込んでいた。
以下略



19: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:15:02.20 ID:md9rwzsI0
夜明け、鏡のように滑らかな水面を進む二艘のボート。
勇者達はボートの底に寝袋を敷いて、その上で生活することにした。
ポリポリとバタピーをかじるデブを横目に、勇者はぼんやりとあくびをした。
あまりに退屈なのだ。

以下略



20: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:25:57.08 ID:md9rwzsI0
アテナ「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

デブ「アテナのいるボートから悲鳴が聞こえたよ!」

勇者「おい、あれを見ろ! 何か変な物体がアテナのボートに覆いかぶさってやがる! ヒトデみたいな……とにかく意味の分からんやつだ!」
以下略



21: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:33:33.44 ID:md9rwzsI0
魔物が脚を振り上げて轟と咆哮した。
二つのボートは100mほど吹っ飛ばされた。

デブ「うわーーーーーッ!!!!」

以下略



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