過去ログ - 勇者「やべー魔界来ちまったやべー」
↓ 1- 覧 板 20
42: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/25(土) 12:00:20.56 ID:jXtFNu0t0
「次は渋谷ー渋谷ー」
勇者「ハッ!」
目を覚ますと、そこは電車の中であった。
43: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/25(土) 12:08:26.75 ID:jXtFNu0t0
アテナはひそかにトゲトゲマンの手から逃れていた。
三人が渦に吸い込まれたのを見て、小心な魔物はその場でおろおろ慌ててしまったのだ。
その隙をついて、近くの茂みに身をひそめたというわけだ。
アテナ「勇者……あんた、どこ行っちゃったのよ……」
44: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/25(土) 12:11:53.58 ID:jXtFNu0t0
アテナ「助けて!」
すると空からアツアツの皿が降りてきた。
天の声「この皿に十分間、手をつけてみな」
45:名無しNIPPER[sage]
2017/02/25(土) 22:23:01.65 ID:n7dsN/As0
乙
46: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 22:12:17.61 ID:40iSBx3G0
しばらく歩くと、高い崖があった。
あまりに高いので、アテナの脚が意思に反してブルブル竦み上がった。
アテナ「おおおおおお落ち着いて、橋を探すのよ橋を。吊り橋でもいいわ、なんでもいいから渡れる物を」
47: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 22:17:00.90 ID:40iSBx3G0
坊主頭「落ち着け! 落ち着くんだ! 足を滑らせたら、一巻の終わりだぞ!」
アテナ「くふ……ぐぬううう!」
アテナは何を思ったか、突然走り出した。
48: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 22:21:39.58 ID:40iSBx3G0
勇者「またこの世界に戻ってきちまったな」
デブ「暗いなあ、誰か電気つけておくれよ」
ハゲ「おや? 私達は山手線に乗っていたはずですが。またいつからこんなところへ?」
49: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 22:29:36.96 ID:40iSBx3G0
それから、勇者達は坊主頭の身辺について聞いた。
どうやら家を魔王にブッ壊され、家族や親戚も三族に渡るまで虐殺され、自分もこのままだと殺されるんで逃げたらしい。
しかし、ひょんなことから足が折れてしまい、動けなくなったのだという。
坊主頭「アンタらが来てくれて、本当に助かったよ!」
50: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 22:34:14.51 ID:40iSBx3G0
外はもの凄い突風で、今にもふっとばされそうだった。
風が勇者らを崖へと追い詰める。
アテナ「イヤーーーーーッ!!!!!!!!!」
51: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 22:39:09.44 ID:40iSBx3G0
朝、勇者は食料を探しに出かけていた。
石でリスを仕留めた。
デブが料理を作り、みんなが食べる。
デブ「アテナは見つかったかい?」
52: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 22:42:50.80 ID:40iSBx3G0
やがて、夕暮れになった。
勇者らは結局、沼を越えられずに車中泊を決行することとなった。
夜11時ごろ、バシャバシャと変な音が聞こえた。
アテナ「あっぷあっぷ」
53: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 22:46:54.87 ID:40iSBx3G0
勇者「でもお前。どうやってここまで辿り着いたんだよ」
アテナ「運よく、崖の下に川が流れていたの。そこから上流に向かって歩きに歩いて、ようやく追いついたってとこかしら」
勇者「ずいぶんと速かったが、何か魔法を使ったのかい?」
54: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 22:51:03.80 ID:40iSBx3G0
翌朝、セダンは沼を走り出した。
しかし、10分後には止まってしまった。
沼の毒素で、人工知能が死んだのである。
加えて車の横っ腹に大きな穴が開き、ヘドロがスーパーな勢いで流れ込んできた。
55: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 23:03:15.19 ID:40iSBx3G0
勇者達はバスに乗っていた。
これは何かの夢だろうか? それとも、再び現実世界へ戻れたのだろうか?
いや、アテナや天使もいる。手の感覚からして、紛れもない現実だ。
「まもなく〜終点〜地獄〜地獄〜しっかりと〜おつかまり〜ください〜」
56: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 23:09:19.60 ID:40iSBx3G0
旅する仲間を一人失ったパーティーは、暗くとぼとぼ歩いていた。
アテナ「なんで……」
天使「ん?」
57: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 23:13:41.89 ID:40iSBx3G0
アテナ「待ってよ!」
デブ「なんだ」
アテナ「人工知能……だっけ? よくわかんないけど、そんなのが死んでいるんじゃないの!?」
58: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 23:20:50.72 ID:40iSBx3G0
アテナ「あんた、誰よ」
人工知能「人口知能2号デス。1号ハ、シニマシタ」
アテナ「入れ替えたのね。ほらみなさい、改良なんて訳の分からないことしてないわよ」
59: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 23:36:06.11 ID:40iSBx3G0
デブ「さて、さっそく進もうか」
デブがアクセルを踏む。
勢いあまって、セダンは池の中に突っ込んだ。
水がものすごい勢いで入ってくる。
60: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 23:43:14.13 ID:40iSBx3G0
ハゲ「デブ殿!」
ハゲの呼びかけ空しく、デブは窓から外に放り出された。
大の字に両手両足を広げ、四本の柱の中央を真っ逆さまに落ちてゆく。
その姿はさながら、地上へと降臨する天孫のようであった。
61: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/03/01(水) 23:46:31.21 ID:40iSBx3G0
「まもなく〜池袋〜池袋〜」
ハゲ「ハッ」
目が覚めた。
62:名無しNIPPER[sage]
2017/03/02(木) 11:01:01.37 ID:8o097k7OO
最初の一、二レスしか読んでないけど、小学生の書いた小説って感じ
もう少し他の地の文ありのものでも読んでみたほうがいいね
62Res/50.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。