過去ログ - 勇者「やべー魔界来ちまったやべー」
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11: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 18:59:41.00 ID:md9rwzsI0
ハゲ「ちょっと寝っ転がりたいですな。長時間歩いて、足腰が疲れました」
デブ「ヘッ、坊主のくせにすぐへたばるんだな。煩悩の火で全身、黒焦げだぞ」
デブは変形ボタンを押した。
12: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 19:04:39.96 ID:md9rwzsI0
デブ「おい! 深い谷だぞ、どうする! 崖沿いに走行するか!?」
アテナ「ギャーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
勇者「どうした!」
13: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 19:12:16.44 ID:md9rwzsI0
デブのハンドルさばきにより、セダンは崖に落ちることなく右へと進路を変えた。
しかし、砂クジラ達は諦めることなく執拗に追いすがってくる。
機関銃がセダンの上に搭載されてあれば、クジラを撃ち落とすことも可能なのだが。
勇者は乾いた唇を舐めると、発煙筒を取り出し後方へ放り投げた。
14: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 19:18:52.69 ID:md9rwzsI0
セダンは砂の下、硬い地盤を突き破り潜っていった。
ハゲ「これならクジラに襲われる心配はありませぬ。礼を言いますぞ、ピーマン殿」
ピーマン「俺は勇士としての義務を果たしただけだ。礼を言われるほどでもないさ」
15: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 19:26:55.03 ID:md9rwzsI0
夜。
デブ「おい勇者! 起きろよ」
勇者「なんだよ……」
16: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 21:47:17.45 ID:md9rwzsI0
勇者らが近寄ろうとした時、チンパンジーがうごめく気配を感じ取り鼻をひくつかせた。
サル夫「臭う……臭うぞ! 油の匂いが! 何かがいるな! そこに!」
勇者「やべ、バレたか」
17: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 21:57:29.61 ID:md9rwzsI0
アテナ「ここはどこ!?」
勇者「海だぜ」
アテナ「海!? 私達、砂漠にいたのではなかったの!?」
18: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:04:38.45 ID:md9rwzsI0
ピーマン「さて、出航と洒落込むかな」
パーティーは二艘のボートをAとBに分けた。
Aに乗るのが勇者、デブ、ハゲ。Bに乗るのがピーマンとアテナである。
勇者はアテナの貞操について、深く考え込んでいた。
19: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:15:02.20 ID:md9rwzsI0
夜明け、鏡のように滑らかな水面を進む二艘のボート。
勇者達はボートの底に寝袋を敷いて、その上で生活することにした。
ポリポリとバタピーをかじるデブを横目に、勇者はぼんやりとあくびをした。
あまりに退屈なのだ。
20: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:25:57.08 ID:md9rwzsI0
アテナ「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
デブ「アテナのいるボートから悲鳴が聞こえたよ!」
勇者「おい、あれを見ろ! 何か変な物体がアテナのボートに覆いかぶさってやがる! ヒトデみたいな……とにかく意味の分からんやつだ!」
21: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:33:33.44 ID:md9rwzsI0
魔物が脚を振り上げて轟と咆哮した。
二つのボートは100mほど吹っ飛ばされた。
デブ「うわーーーーーッ!!!!」
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