過去ログ - 勇者「やべー魔界来ちまったやべー」
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15: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 19:26:55.03 ID:md9rwzsI0
夜。
デブ「おい勇者! 起きろよ」
勇者「なんだよ……」
16: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 21:47:17.45 ID:md9rwzsI0
勇者らが近寄ろうとした時、チンパンジーがうごめく気配を感じ取り鼻をひくつかせた。
サル夫「臭う……臭うぞ! 油の匂いが! 何かがいるな! そこに!」
勇者「やべ、バレたか」
17: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 21:57:29.61 ID:md9rwzsI0
アテナ「ここはどこ!?」
勇者「海だぜ」
アテナ「海!? 私達、砂漠にいたのではなかったの!?」
18: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:04:38.45 ID:md9rwzsI0
ピーマン「さて、出航と洒落込むかな」
パーティーは二艘のボートをAとBに分けた。
Aに乗るのが勇者、デブ、ハゲ。Bに乗るのがピーマンとアテナである。
勇者はアテナの貞操について、深く考え込んでいた。
19: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:15:02.20 ID:md9rwzsI0
夜明け、鏡のように滑らかな水面を進む二艘のボート。
勇者達はボートの底に寝袋を敷いて、その上で生活することにした。
ポリポリとバタピーをかじるデブを横目に、勇者はぼんやりとあくびをした。
あまりに退屈なのだ。
20: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:25:57.08 ID:md9rwzsI0
アテナ「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
デブ「アテナのいるボートから悲鳴が聞こえたよ!」
勇者「おい、あれを見ろ! 何か変な物体がアテナのボートに覆いかぶさってやがる! ヒトデみたいな……とにかく意味の分からんやつだ!」
21: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:33:33.44 ID:md9rwzsI0
魔物が脚を振り上げて轟と咆哮した。
二つのボートは100mほど吹っ飛ばされた。
デブ「うわーーーーーッ!!!!」
22: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:46:16.66 ID:md9rwzsI0
アテナ「ううん……」
勇者「アテナ! 怪我はない?」
アテナ「あいてて……背中を強く打っちゃったみたい。なんなのよあれ……ほんっとあり得ない! ってぎゃああああああああああ!!!!」
23: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:05:11.82 ID:md9rwzsI0
後、デブやハゲやピーマンも起きた。
パーティーは長老の家へと招待された。
長老「わしの息子じゃ。出てこい、バード!」
24: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:14:46.30 ID:md9rwzsI0
勇者は肉を食べ眠ってしまったアテナを、女子部屋へ運んだ。
口元についた肉のカスを小指で弾き、毛布をかけてやる。
潮の香りとカモメの鳴き声が風に乗って、部屋の中へ吹き込む。
天敵の襲撃さえなければ、ここは楽園とは言い難いが、中々住み心地のよい場所だ。
25: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:24:55.73 ID:md9rwzsI0
族長はすごく泣いた。
勇者一行はアディエゲッゲの首を獲ろうと決心し、外へ出て行った。
頭に扇子のようなトサカをつけた、珍妙な馬が翼を広げて空を悠々と飛んでいる。
どうやら、あれがアディエゲッゲのようだ。
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