過去ログ - 勇者「やべー魔界来ちまったやべー」
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20: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:25:57.08 ID:md9rwzsI0
アテナ「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
デブ「アテナのいるボートから悲鳴が聞こえたよ!」
勇者「おい、あれを見ろ! 何か変な物体がアテナのボートに覆いかぶさってやがる! ヒトデみたいな……とにかく意味の分からんやつだ!」
21: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:33:33.44 ID:md9rwzsI0
魔物が脚を振り上げて轟と咆哮した。
二つのボートは100mほど吹っ飛ばされた。
デブ「うわーーーーーッ!!!!」
22: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 22:46:16.66 ID:md9rwzsI0
アテナ「ううん……」
勇者「アテナ! 怪我はない?」
アテナ「あいてて……背中を強く打っちゃったみたい。なんなのよあれ……ほんっとあり得ない! ってぎゃああああああああああ!!!!」
23: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:05:11.82 ID:md9rwzsI0
後、デブやハゲやピーマンも起きた。
パーティーは長老の家へと招待された。
長老「わしの息子じゃ。出てこい、バード!」
24: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:14:46.30 ID:md9rwzsI0
勇者は肉を食べ眠ってしまったアテナを、女子部屋へ運んだ。
口元についた肉のカスを小指で弾き、毛布をかけてやる。
潮の香りとカモメの鳴き声が風に乗って、部屋の中へ吹き込む。
天敵の襲撃さえなければ、ここは楽園とは言い難いが、中々住み心地のよい場所だ。
25: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:24:55.73 ID:md9rwzsI0
族長はすごく泣いた。
勇者一行はアディエゲッゲの首を獲ろうと決心し、外へ出て行った。
頭に扇子のようなトサカをつけた、珍妙な馬が翼を広げて空を悠々と飛んでいる。
どうやら、あれがアディエゲッゲのようだ。
26: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:28:51.24 ID:md9rwzsI0
勇者「ぴぃいいいいいいいいいまああああああああああああああああああああ」
デブ「そんな……ピーマンが……」
ハゲ「たった一撃で食われてしまいますとは……」
27: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:36:30.64 ID:md9rwzsI0
一方、島の中では目を覚ましたアテナが歩き回っていた。
アテナ「鳥さん鳥さん、勇者達どこに行ったか知ってる? 遅れてしまったの」
鳩A「ああ、あいつらならバード様の仇を取るためアディエゲッゲと闘いに行ったよ」
28: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:47:00.60 ID:md9rwzsI0
勇者「旗色が悪いな」
サバイバルナイフで応戦しているものの、まるで攻撃が当たらない。
対して敵は空から火球を絶え間なく放ってくる。
ただの大きな鳥だと見くびっていた勇者は、自らの浅慮を恥じた。
29: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:53:49.32 ID:md9rwzsI0
少女が赤い髪を風になびかせ、手を振りながら走ってきた。
アテナ「みんなーーー!!!!」
勇者「アテナ!!!!」
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