過去ログ - 勇者「やべー魔界来ちまったやべー」
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24: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:14:46.30 ID:md9rwzsI0
勇者は肉を食べ眠ってしまったアテナを、女子部屋へ運んだ。
口元についた肉のカスを小指で弾き、毛布をかけてやる。
潮の香りとカモメの鳴き声が風に乗って、部屋の中へ吹き込む。
天敵の襲撃さえなければ、ここは楽園とは言い難いが、中々住み心地のよい場所だ。
25: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:24:55.73 ID:md9rwzsI0
族長はすごく泣いた。
勇者一行はアディエゲッゲの首を獲ろうと決心し、外へ出て行った。
頭に扇子のようなトサカをつけた、珍妙な馬が翼を広げて空を悠々と飛んでいる。
どうやら、あれがアディエゲッゲのようだ。
26: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:28:51.24 ID:md9rwzsI0
勇者「ぴぃいいいいいいいいいまああああああああああああああああああああ」
デブ「そんな……ピーマンが……」
ハゲ「たった一撃で食われてしまいますとは……」
27: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:36:30.64 ID:md9rwzsI0
一方、島の中では目を覚ましたアテナが歩き回っていた。
アテナ「鳥さん鳥さん、勇者達どこに行ったか知ってる? 遅れてしまったの」
鳩A「ああ、あいつらならバード様の仇を取るためアディエゲッゲと闘いに行ったよ」
28: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:47:00.60 ID:md9rwzsI0
勇者「旗色が悪いな」
サバイバルナイフで応戦しているものの、まるで攻撃が当たらない。
対して敵は空から火球を絶え間なく放ってくる。
ただの大きな鳥だと見くびっていた勇者は、自らの浅慮を恥じた。
29: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/24(金) 23:53:49.32 ID:md9rwzsI0
少女が赤い髪を風になびかせ、手を振りながら走ってきた。
アテナ「みんなーーー!!!!」
勇者「アテナ!!!!」
30: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/25(土) 00:02:08.33 ID:jXtFNu0t0
〜宴〜
長老「で、どうなさいます。英雄殿。ずっとこの島にいてもよろしいのですぞ」
勇者「いえいえ、そういうわけには参りません。僕らにも帰る場所はあります。あなた方と同じようにね」
31: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/25(土) 00:14:46.22 ID:jXtFNu0t0
翌朝、彼らは島を発ち対岸へと辿り着いた。
複雑に枝の絡み合った、暗い森が奥へずっと続いている。
懐中電灯はないか、勇者はバッグの中を漁った、見当たらない。
代わりに、発行シールを取り出した。このシールには緑色蛍光タンパク質が含まれており、暗闇で青く光る。
互いがどこにいるか知る程度には使えるはずだ。
32: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/25(土) 00:23:52.77 ID:jXtFNu0t0
朝食後、テントをたたみ暫く歩いていると看板を見つけた。
『こちら、インディアン村』
勇者「意味が分からんのだが」
33: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/25(土) 00:31:01.69 ID:jXtFNu0t0
インディアンA「オマエタチ、テキ、ミナゴロシ、アタリマエ」
勇者「待て、俺らは敵じゃない!」
インディアンB「クイモン、クレ」
34: ◆bo5WNfoWAY[saga]
2017/02/25(土) 00:40:02.61 ID:jXtFNu0t0
インディアンA「マッテロ、オサニ、コレ、タベサセル」
しばらくして。
鼻に象牙を差し込んだ筋骨隆々な男が、従者を連れてやってきた。
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