過去ログ - 森久保「私に似ているプロデューサーさん」
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29: ◆8AGm.nRxno[saga]
2017/02/24(金) 13:27:51.23 ID:UKsbEgqz0
机の下の逢瀬から三か月、森久保がこの事務所に来て約半年が経った。

レッスンでのいびりは森久保の上達と共に次第に落ち着いていき、今ではほとんどなくなっているそうだ。

あれ以来森久保は面談が終わってから俺の机の下にくるようになっていた。
最初のうちは戸惑ったが、残念なことに幸いながら俺のデスクは入り口付近の窓際なので、続けているうちにバレなきゃいいかと思うようになった。

無論俺は仕事をするのであまり構ってはやれないが、森久保は満足しているようなので、あっちから来る分には拒まないようにしている。同類のテリトリーは自分のテリトリーで落ち着くということだろうか。

仕事の方は森久保がいるから捗らないということもなく、むしろ他の職員と業務連絡をするときなどは森久保がいてくれた方がハキハキと喋れている気がする。我ながら見栄っ張りなのだ。

学校の机の引き出しでハムスターを飼っていたバカがクラスにいたが、まさか同じようなことを社会人になってから俺がすることになるとは思わなかった。
しかも始末が悪いことに、俺自身がこの状況を悪く思っていない節がある。机の下に森久保がいるという非日常的な日常にワクワクしている俺が心のどこかにいるのかもしれない。




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